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Friday, April 24, 2009

Those were the days

...

---なぜ、これが悲しき天使(邦題)なんだ!?
優子
昨夜はヘンリーたちと新宿で飲んだよ。楽しかった。
優子が死んだ直後も、みんな家に来て優子に会ってくれたし、ずっと気にしてくれていてね。

あの頃は、みんな若かったよなあ。
医者になりたてで、研究室に入り、右も左もわからないまま、仲間と群れていたよな。
ヘンリーとアキラが3日の間隔を開けて続けて結婚し、そのちょうど翌年の同じ日(体育の日)に僕らが結婚したんだ。あの頃は、結婚ラッシュだったね。結婚をほぼ決めたころからみんなと付き合い始めたんだよな。カップル同士でマーコ御殿に集まったり、ハワイ、サイパン、軽井沢、箱根、、、よくみんなで旅行したもんだ。僕らがロンドンに来たら、追っかけてきたもんね。
飲みながら、夫婦のグチを披露し合えば、つっこみやフォローが入り、結局みんな同じなんだと妙に安心したり。
奥さんたちは、若くて美しかったよな。
僕らは医者としても、夫としても自信なんかなかった。迷いながら一生懸命だったよ。
優子と僕にとって、お互い等距離にある共通の友人たちだったよな。
でも、やがて子どもたちが生まれ、大学院も修了して、それぞれの道を歩み出し、群れて遊ぶことも少なくなってきた。
その連中が、20年後の今は、大学教授に病院長、そしてチョー売れっ子サブカル評論家。
このメンツで、文句なく文芸春秋の同級生交歓に出れるんじゃないか!
子育ても仕事もそれなりに落ち着いてきて、これからまた楽しもうぜとか言ってたところだったんだ。優子を突然失った悲しみは、みんな共有しているよ。

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