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Monday, April 6, 2009

義父からの短歌

優子の突然の逝去を悼み墓前に捧ぐ

鍾次郎

 

子らが集い元旦祝いし翌々日旅先からの思わぬ悲報

「ママが大変」孫娘からの携帯に不安いやまし時のながきよ

夫と共に滑り下りしゲレンデで倒れし君は再び立たずと

病持つ身にしあれども活発に挑戦し続けし義娘(むすめ)痛まし

小・中の子三人を残し汝(なれ)なぜかくも疾く逝きたまいしぞ

夢なるか現(うつつ)なるかの八日経てそもじの骨片末孫と拾う

その刹那みるみる四囲の薄暗く変わり果てたり娘の逝きし報に

念入りに化粧を受けて美わしき汝は声なく家を去りゆく

黒き服の人影次々花を捧ぐ夢幻(ゆめまぼろし)か娘の通夜に坐し

逝きし娘の三十余年の旧き友「うそでしょう」と短歌誌に寄す

「ブース内必死に同時通訳を」友は弔辞で思い出語る

子のブログ妻への思い綿々と反省こめて日々続きゆく

犬を飼う孫の願いで家族会議キーパーソンの今はなきまま

夕食を世話せんとする祖母なれど遠慮がちなる父とのギャップ

早朝に訪いくる息と一日の打合せする日課となりぬ

年老いて購いおきし墓所なるに若き君なぜ先に入りしや

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