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Monday, July 29, 2013

祐馬の旅立ち

パパの時はね。
羽田空港だったし、友だちが大勢来てくれて、「Tikiがんばれ!!」ってのぼりまで作ってくれて、胴上げしてくれて、、、、
だって、外国はおろか飛行機に乗るのも初めてだったもん。
だからもう天地がひっくり返るほど大変なことだったんだよ。

その点、祐馬はパパみたいに1年間じゃない、たった1ヶ月間だし、外国旅行も飛行機もすっかり慣れてるしね。
それでも空港って独特な雰囲気だよね。
パパは気分が高揚するよ。祐馬はどうだ?
まあそれも、パパの高校生の頃の記憶がそう感させるのかもしれないけど。
反復強迫(repetition compulsion) =過去に起きた大きな感情体験を繰り返して再現しようという、抑えようのない衝動のこと。
通常これは、トラウマなど苦痛を伴う否定的な体験を繰り返してしまう不条理な衝動をいうのだけど、肯定的な体験も同じだね。パパは高校以来、海外渡航を何度も何度も繰り返している。観光旅行じゃダメなんだ。研修とか留学とか学会とかじゃないと。しかもそれを自分の子どもにまで伝えてしまっているんだよ。

むこうに着いたら、「着いたよ」ってメールくらいくれてもいいけど、AFSがちゃんと見てるからそんなことしなくて良いんだって。まあAFSの伝統なのかもしれないね。今だからこそネットがすぐに繋がるけど、パパの頃はそういうわけにはいかなかった。早くても4-5日かかるエアメールしかなかったもん。国際電話もあったけど、とても高くてクリスマスとか特別の時しか使わなかった。

でも、パパは平気だからね。全然心配してないし。
パパもよく分かるんだ。チャーター機の機内で、離陸するときはみんなで万歳三唱。San Franciscoに着いたら、スケールのでかいアメリカの風景にすっかり我を忘れて、日本や親のことなんかすっかり頭の中から消えてたし。だから、何も連絡しなくていいよ。

要するに子離れするいいチャンスなんだよ。
親離れより子離れの方がよっぽど難しいね。
でも、パパは「妻離れ」を経験してるから、ぜんぜんへっちゃらさ!

Friday, July 5, 2013

どんどん先に行っちゃって

セイジ君がどんどん先に行っちゃって。
私、怖くて、怖くて、、、

帰宅したら祐馬が「耳をすませば」を観ている。
雫のセリフだ。

そうなんだよなあ。パパも先に行っちゃうんだよ。
優子からは「早く歩きすぎる!」と文句言われたし。
喪もせかせか進めちゃうし。
プロジェクトもどんどん先に行ってしまう。
仕事が早いことが僕の取り柄。The sooner is the better.
先に進めた方がいいじゃん!
急いでいるわけじゃない、前を向くんだ。
そういう価値観でやってきた。
まわりがブレーキになる。足並みを進めてくれない。それがムカつく。

いつも「早すぎ!」と言われる。
「遅すぎ!」と言われたことはあまりない。
いや、そうでもないか。原稿はぜんぜん遅い。書きたいのに書けない。

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、、、と、一晩考えた。
そうじゃないんだ。私は傷ついていたんだ。
それを別の見方で認知したに過ぎなかった。

人から否定された辛さ。
しっかり持ちこたえようとはするし、持ちこたえることは可能なのだが、自分が他者から否定されることはとても辛いのだ。自尊心(self-esteem)が低下する。

人から何と批判されようと、自分の信念を押し通せば良いじゃないか!

そりゃあ、そうなんですよ。
そうしようと思います。
でも、その自分の信念というやつが「人のため」=人にプラスをもたらすことなわけで、そのことでマイナスを招いてしまったら当該の信念自体が成り立たなくなる。

しかし、まだ良いのかもしれない。
今回、傷つけられた相手は私の家族(=親密な相手)ではない。
そう考えればまだ救われる。
逆に、家族から否定されたら、それはもう立ち上がれなくなるほどきついことは容易にわかる。

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否定的な人との関わり(否定されたり、喪失したり)の傷を癒すのは、薬でもアドバイスでもない。
肯定的な人との関わりですね。
自分を支えてくれる、傷ついた気持ちを知り、わかってくれる。
家族でも友人でも専門家でも知らない人でも良い。
自分を承認してくれる人がいれば、自分を否定する人がいても、承認する人が居なくなってもどうにかやっていける。

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家族(親密な人)から否定されたら、それはもう立ち上がれないほどきつい。
その逆を言えば、
家族(親密な人)から十分な肯定(承認)があれば、ソトの世界で多少(かなり)否定されても(傷ついても)、なんとか持ちこたえることができるわけだ。

Thursday, July 4, 2013

4年6ヶ月とママ友

四年半かぁ。
べつに月命日といったって、もう思うことも書くこともないんですけど。
一応、「3日」はGoogleのカレンダーに毎月繰り返しの予定として入れてるから思い出しはするのだけど、書くことないよ。

先日、祐馬と保育園友だちとそのパパママと焼肉を食いに行った。
いっしょに歩いて帰る道すがら、ママ友がいうんだ。
優子さんといえばほうれん草とトマトを思い出すんですよねぇ。
えっ、それなに?
みんなと畑に言った時、ほうれん草を収穫しながら優子さんが
「私、ほうれん草の根っこの赤い部分ってふつう切っちゃうけどおいしそうに見えるのよねぇ
と言って、実際にかじっちゃったんだって。ホウレンソウを見ると優子のその姿を思い出すんだって。
そんな話、知らないよ。

ママ友のパワーって大きいんだな。
いつまでも心の中に保持してくれている。

トマトの話もしてくれたんだけど、酔っていて忘れちゃった。
だんだん、忘れていくね。良くも、悪くも。