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Wednesday, December 9, 2009

札幌ミスチル旅行1

祐馬。この1年でずいぶん成長したよね。身長も、内面も。
優子の黒のショートコートを着て、指には優子に贈った小さなルビーのリングをはめている。こうやって並んで歩いたら、優子といるような錯覚を味わわせてくれる。

仕事が全く絡んでいない旅行は、この1年で3回目だ。
3月には優子の親友リカちゃんに会いに、ひとりで福岡へ日帰り。
4月には優子石を作りに、ちゅけと2人で大阪へ日帰り。
今回は祐馬と一緒に札幌へ。父と娘、2人だけの旅行は後にも先にも今回だけかもしれない。

夏ごろの会話。
娘)ねえ、12月にミスチルのコンサートがあるの。東京じゃ絶対チケットとれないよ。地方だったらまだとれるかもしれない。
父)札幌のuさんが前からぜひ子どもたちと遊びにおいでと言ってくれているから、いつか行こうとは思っていたんだ!

息子たちに持ちかけても興味を示さない。Uさんがツテにチケットを頼んでくれたが、ミスチルの人気はすごい。ゲットできなかった。

でも、祐馬はあきらめないんだ~。飛行機に乗って、北海道とか行ってみたいし。
一応、最後の望み、当日券をネットで申し込んでいた。
抽選に当たるはずないよ!
ところが、前日に、当選のメールが来た!

やったー! 信じられない!
きっと、ママが空から手をまわしてくれたんだよ。
はいはい、わかった、わかった!

Uさんはロンドンで知り合った。
優子より一足先に向ったロンドンで右も左もわからない時、毎週末、自宅に招いてくれて、テニスをやって、奥さんの温かい手料理をごちそうになった。留学生活のアドバイスもたくさんくれた。2ヶ月遅れて優子が到着し、半年もしないうちにuさんは留学生活を終え帰国した。以来、家族ぐるみの付き合いが20年近く続いている。2年に1度くらいに北海道へスキーに行き、一緒に滑ったり。奥さんが上京して優子とふたりで観劇したり。
優子の告別式には、ご夫妻で札幌から駆け付けてくれた。

僕にとって、こういう付き合いの人、もう一人いるんだ。
共通点がたくさんある。
2人とも、僕より4-5歳年上。
精神科or小児科の医者で、専門分野が近い。留学生活か、学会活動で知り合った。しかし出身大学や職場は違う。直接の上司・先輩ではない。
若い頃、病院や学会で活躍した後、現在ではユニークな開業で成功している。公職を退いた後も学会活動や後進の指導には熱心だ。
キャラが僕と共通している。外向的で人付き合いがよい。身体を動かすことが好きで、ゴルフ、テニス、スキーなどを一緒に楽しむ。体型も何となく似ているかなあ。
奥さんたちも活発で優子とも親しくしてくれた。何となく奥さんの尻に敷かれているポーズをとりつつ、夫婦とても仲がいい。
男同士、口数は少ないが、優子を失った僕をのことをそれとなく気にかけてくれる。

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