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Friday, February 6, 2009

夫婦ケンカ

子どもたち

今日は、レバノン料理、美味しかったね。大人の人たちよりも、君たちはたくさん食べてたよ。
カウラさんや、英語人のみんなも、君たちが来てくれたことに、とても喜んでいたよ。もちろん、パパもとても嬉しかった。明日は学校があるのにちょっと遅くなり、帰りの新宿からの電車は眠かったね。

さあ、久しぶりにママちゃんのお話をしてあげよう。
さっき、テレビでバラエティ番組をぼんやり見ていたら、三浦友和が出てきて、こう言うんだ。
三浦 「私は、妻とケンカしませんねえ。」
三浦 「家ではけっこう手伝いますよ。」
司会 「じゃあ、今日はちょっと疲れて手伝いたくない気分の時はどうなるんですか?」
三浦 「妻は手伝ってくれなんて一度も言ったことないです。」
...だって。

パパとママは、こういう雰囲気とは全然違っていたんだよ。
ケンカしないことでケンカしたりしてね。
ママは若い頃、ムカつくと黙っちゃっていたんだ。
不満とか言いたいことがあっても、フン、知らないって言う感じで。
そうすると、今度はパパがムカついていたんだよ。
「言いたいことがあるんだったら、ちゃんと言えよ。言わなきゃわかんないじゃないか!」ってケンカをふっかけたりしてね。
結婚した初めのころは、ママがまだ20代前半だったから、ケンカしても、たいていパパが勝っていたかな。(と、パパが勝手に思っているだけかもしれないけど)。結構、お互いに武器があってね。パパは、心理学を持ち出して、「そういう優子の気持ちは、昔の〇〇の体験が関係しているんだろう」とか、ママの気持ちを分析して、理屈で攻めたりしたんだ。そしたら、ママは「ずるい!」って言ってたよ。
でも、ママは、ケンカが深まって、興奮してくると、突然日本語から英語に変わっちゃうんだ。その方が、攻撃的な言葉が出てきやすいみたい。すると、パパは「ずるい!ここは日本なんだから日本語でしゃべろ!」って言っていたよ。
でも、こんな風にケンカできるようになったのは、結婚してしばらくしてからだよ。結婚する前は、パパもおとなしいというか、言いたいことはうまく言えなかったんだ。
ひとつ覚えていることがあるんだけど、ママが「パパの英語下手だね」みたいなことを意図せず言ったんだ。パパはママに比べて英語コンプレックスがあったから、ちょっとムカついてね。今だったら、すぐに「そんな言い方、ないだろ!」と反論できたけど、結婚する前は言えなくてね。でも、パパの気持ちは伝えなくちゃと思い、さんざん考えた末、ドライブに誘ったんだ。ママんちから、わざわざ高速に乗って、横浜の山下公園に行ってね。海を見ながら、「ねえ、優子、先週、〇〇って言ったでしょ。ああいう言い方すると、すごく傷つくんだけど!」って、すごく丁寧にムカついたんだ。そしたら、ママもわかってくれて、「ええ、わかったわ。でも、それを言うために、わざわざドライブしたの?」ってびっくりしていた。あの頃は、ケンカし始めたころだったから、恐る恐る、相手の出方を確かめながら対戦していたかな。

でも、結婚して、お互いに慣れてきたら、そんな手間をかけてケンカしているヒマはないからね。もっとストレートに言い合っていたよ。特に、ロンドンの3年間と、君たちがまだ小さい頃は、毎日大変だったから、たくさんケンカしていたよ。みんな小学生に上がってからは、だいぶ楽になったので、ケンカの頻度も少なくなったかな。と言いつつ、時々、不満がたまってくると爆発してたけどね。

結婚20年の前半はパパがリードしていたけど、後半戦は、ママの連勝だったような気がする。若いころに比べ、年とると、年齢差が縮まるからね。パパがムカついて、ママを言い負かそうとしてケンカ始めても、よく言い合っているうちに、どうみてもパパの方が分が悪くなってきて、負けちゃって、自分で墓穴を掘っていたりしていたんだ。というか、ママ自身が強くなってきたんだよ、きっと。最近のケンカネタは、だいたいパパが家庭を顧みず、出張やゴルフに行っちゃったり、手抜きだったりというのが多かったんだよ。その点では、ママはマジメだから、手を抜いたり、サボったりあまりしないからね。パパも突っ込みようがなかったんだ。

1 comment:

  1. 我が家でも夫婦げんかはパターンがあります。
    もっとも、妻曰く、「けんかになっていない。
    あなたの連戦連勝じゃない」というのですが。

    ここ数日、つくづく思うのですが、Tikiさんの書簡を
    読んでいると、こうして「けんか」で結びついている
    夫婦の絆って本当に深いのですよね。

    けんかもしなくなれば絆は薄まります。
    (離婚する人はけんかもしなくなり、家庭内別居に
     なることが多いのでは。)

    優子さんとのけんかのdear memoriesを大切に、
    お子さん型と前に進んでいってください・・・

    ・・・なんて悲しみを知らない私がいえた義理では
    ないですが、応援しています♪

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