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Saturday, March 27, 2010

祐馬の旅立ち

Ryokoは、優子と僕の学生時代JASC仲間。優子と僕の付き合いをずっと見守ってきた。確か結婚式二次会の司会もやってくれたんだよな。
就職・結婚と、それぞれの道を進み始めてからは、そんなに会う機会もなかったけど、15年前に新居ができたhouse warming partyにもまだ赤ちゃんだった息子君とダンナと一緒に来てくれた。昨年10月に一時帰国した際にはダンナのダイちゃんと2人で来てくれて、ついでにJASCの仲間にも声をかけ、小さな優子partyをした。子どもたちも結構みんなの輪に入ってたよ(ブログ:2009年10月20日house warming)。

Ryoko & David) 今度、皆でオーストリアおいでよ?
息子たちは、「そうだね。」で終わったけど、祐馬は、
行きた~い!
パパは行けないけど、祐馬ひとりでいくか?
うん!
まあ祐馬の気が変わるかもしれないから、もうちょっと様子をみよう。
とか言って、パパはそのうち忘れて、ごまかしちゃうんでしょ!?

年が明け、予定していた春休みが近づいても、祐馬からオーストラリアの話題は出て来ない。
ゆま、どうする?
う~ん、行きたいけど、いろいろ心配になってきちゃった。飛行機ひとりで乗るのとか、英語とか。
そうだよ。英語、勉強しないと。税関通る時も、英語でいろいろ質問されるんだよ。
祐馬、わかんない。パパ決めて!
パパは中学3年生くらいから、アメリカにあこがれて、すっごく行ってみたかったんだ。高校になってその夢が叶い、一年間アメリカで生活して、その後の人生が強く方向づけられたんだ。だから、子どもたちにもいろんな体験してもらいたいんだ。
だって、祐馬まだ中1だよ!
まあ、そうだよね。パパが中1のときは、そんなこと考えてなかったね。でも、行ってごらんよ。Ryokoさん一家がいるから全然安心だよ。
じゃあ、楽しそうだから行く!

今日が、出発の日。
パパからRyokoさんとダイちゃんにおみやげ買おうと思うんだけど、何が良いかなあ。
宝石か、洋服か、しゃれた文房具とか?
パパ、ぜんぜん女の人のことわかってないわね。
宝石はダンナさんが買ってくれるし、洋服は男の人になんか選んで欲しくないし。
文房具とかでいいよ。
あっそう。わかった。

空港でチェックインを済ませ、2人で搭乗前の軽い夕食。
パパの時は高校生まで海外はおろか飛行機にも乗ったことなかったし、外国に初めて行ったときはすっごく嬉しかったし、ドキドキだったよ。祐馬、ドキドキしてる?
ううん、ぜんぜん。ゆま、何度も外国行ってるもん!ひとりは初めてだけど。
そうだよな。パパは行きたくて、行きたくて、努力したけど、祐馬は親から自然に与えられちゃっているんだよね。
パパ、祐馬がいなくてせいせいするでしょ!
そうじゃあなくて。おうちが静かになるのと、カイ君の世話が大変なのと、寂しくなることかな?

食事を済ませ、両替をして「子どもひとり旅サービス」のラウンジに集合する。さあ、いよいよ出発だ!
それまでの祐馬の笑顔がちょっと真顔になる。
やっぱ、最後になるとちょっと、、、だね?
えっ、、、あっ、、、そうだね?
一週間すればすぐ会えるし。
いよいよ、お別れ。
じゃあね、パパ帰り道、気をつけてね?
パパの手を握り、ぎゅっとハグしてくれた。
普段の祐馬はパパがちょっと触れただけでキモイ!と払いのけるのに。
ゆまとハグしたのは、スキー場のホテルでママの死を伝えたとき以来だよ。

搭乗口に消えたユマを後に、電車で家に戻ると、ちゅけが明日見に行く映画をネットで調べている。
男だけになっちゃったね。祐馬がいない間に、お肉をたくさん食べようか!

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