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Tuesday, April 3, 2012

ちゅけへのはなむけ:結婚

ちゅけ、結婚は良いよ。
別に孫の顔を見たいからとか、結婚しないと一人前にならないからとか、結婚しないと幸せじゃないとか、シングルは負け犬だとか、そんな意味で言っているわけじゃないよ。
独身だって、結婚しなくたって、ぜんぜん構わないよ。そうやって幸せな人だってたくさんいる。結婚した方が幸せになる確率が高いとかそんなことでもないんだ。
ただ単純に、パパは結婚して良かった、幸せだったと思っているからちゅけにも勧めているだけなんだよ。
ひとりの人をずーっと愛し続ける、コミットし続けるって、かなり大変なんだ。ママがちょっと可愛かったから好きになって結婚しちゃったけど、ホントの幸せ(苦労もね)は結婚してから。それに一番は君たち3人がいることなんだよ。
一緒に生活すればケンカもするし、もうイヤになっちゃうことだってたくさんあったよ。でも、それを乗り越えた喜びだって大きいんだ。イヤな部分と良い部分のアンビバレンス。パパはたくさんの夫婦の内情を知ってるけど、乗り越えられずにイヤになっちゃう夫婦だってたくさんいるよ。それできれいさっぱり離婚できればまだ良い方で、離婚もできず、気持ちを通じ合わせることもできなくなっちゃうパターンはホントに大変。結婚・夫婦生活は大きな幸せの源泉であると同時に、大きな不幸の源泉にもなりうるんだ。そうなると、子どもが大変だよ。そういう家族の力になることがパパの仕事のひとつなんだ。

だから、結婚にはリスクがある。
結婚するだけ、子どもを作るだけならだれでもできる簡単なことなんだけど、結婚生活を維持して、子どもを育て上げるってすっごく難しいというか、高度な覚悟と能力が求められる。といっても、できちゃう人には何も考えずにできちゃうけど、できない人にはいくら考えても努力してもダメだったりするんだ、悲しいことに。
だから、そういうリスクを避けるためには独身で過ごすという手もあるよ。でもちゅけだって、リスクを覚悟してもチャレンジしたって良いと思うよ。前向きで自信を持っている祐馬は、当然結婚するつもりでいるけど、ちゅけだって大丈夫だよ。
結婚したら幸せになれるよって見本をパパとママは君たちに見せてあげてた?
少なくとも、パパはじじばばからそうやって見てきたよ。

ある意味、ママがこうやって途中で死んじゃったから、結婚生活を一番肯定できるのかもね。もし、生きていて普通に生活が続いていたら、ママがいることが当たり前だし、いろいろイヤなことだってケンカだってあったよね。ママが死んじゃったから悲しみだけ残って、ママとのことを美化できる。もし仮に借金とか浮気とかで離婚してたら、怒り・憎しみだけ残って美化できないもんね(全くできないわけじゃあないんだけど)。
幸せには必ず終わりが来る。死別か離別かわからないけど、必ず別れが来るんだよ。こんな悲しい思い、辛い思いをするくらいだったら結婚しないって?
そりゃあないな。
悲しいけど、幸せだよ。
心の中にママがいるもん!

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