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Thursday, March 29, 2012

Leaving home, or rather an empty nest

旅立ちの朝。
おまえ、今日は何時ぐらいに家出るんだ?
いや、もうすぐにでも。
えっ、何時の飛行機だっけ?
9時
あっそうか、じゃあすぐにご飯作るから。
豆腐の味噌汁と、しゃけとゴハン。食後にリンゴを切る。
いつもこうやっておまえをfeedしてきたんだ。それもなくなるんだよな。
おまえ、後から送る荷物はわかるようにしておけよ。
うん、段ボール4つ。
向こうについて、こーこさんに会えたらメールでもしろよ。
くれぐれもよろしくな。
お母さまの、何か持って行っていいかな。
ああ、どれがいいかな。この中の写真どれでも好きなのを持っていきな。
じゃあ、これ。
そう、幼いちゅけをパパとママが両脇から抱いている写真。
ああ、持っていきな。ちょっとホコリかぶっちゃってるけど。
さあ、いよいよ出発だな。
おばあちゃーん、ちゅけが出るよ。
ちゅけ、気をつけてね!
おばあちゃんは、いつものはなむけの涙を流してくれる。
タクシー乗るまで見送るよ。
パパも明後日行くからな。

ベランダのチューリップが咲いたよ!

むしろ親のempty nestだよね。
今生の別れではない、ちょくちょく帰ってくるよ。
そうだよ、ちゅけにとってもここはまだ居場所だし、将来戻ってくるかもしれないしな。
そういうことじゃなくて、自分の持ち物じゃなくなったという喪失感かな。
今までは、子どもは親の所属物だった。親が責任もって、把握していた。そこから外れちゃうって、喜ばしいことなんだけど、親にとってはけっこうショック、喪失体験だよね。
優子とは今生の別れだったんだよ。
それと比べようもないけど、別れは別れだ。

午後。「こーこさんに会えた」とメールしてきた。
夜には電話が来た。
今日、大学生協でアパートを探したんだけどさ、、、いいのあったらお父さまが来る前に決めちゃっていい?

ふう、ほっとした。こうやってちゅけからパパに電話してくるって今まであまりなかったもんな。
いいよ、いつでも電話でもメールでもしてきな!必要なうちはね。
その方がパパも安心だし。

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