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Thursday, March 8, 2012

自分の思い通りにならない世界

パパ、オーストラリア行っても良いでしょ?
うん、いいよ。
いつから、いつまで?
都合が悪くなければいつでもいいよ。でも祐馬の貯金で行きな。
えーっ、だってパパ、第一志望受かったら出してくれるって言ったじゃん。
そんなこと言ったっけ、、、?
言ったか。
でもオーストラリアに行くってとても高いんだぞ。じゃあ、半分はパパがだしてやるから、あとの半分は自分で出しなさい。
そんな、ひどいじゃん。
パパはそう言ったかもしれないけど、、、それじゃあ、その部分についてはゴメン。パパが悪かった。でも、半分は出しなさい。
そんなのひどいよ。祐馬、怒ってるんだから。
そういう言い方が気に入らない。パパに出してもらいたいのならパパの言うことを聞きなさい!
ひどい!!

とケンカ別れで寝ていった。

こういうの、どこかでも経験があるんだよな。パパの大学時代とおじいちゃん。
翌朝。
祐馬おはよう!
どう昨晩の続きが展開するか、待っていたら、

祐馬、昨日の夜言ったことほとんど覚えていないんだ!

覚えてないはずないだろ。なるほど、そうやってリセットしてくるわけね。まあそれも良いでしょう。パパと折り合うための祐馬なりの打開策だね。

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ね。パパこうやってちゃんと記録してるでしょ。
パパにとって、祐馬との会話はとても貴重なんだよ。

こうやって振り返ってみても、確かにパパの言うことは理不尽だよな。わけ分かんないよな。
祐馬の方がよっぽど理屈はとおっている。
でも、パパの立場もあるんだ。
受験の前は、もうなんだってしてやるよくらいの勢いだったけどね。
受かって有頂天になって、落ち着いたら気持ちが変わっちゃうんだ。気持ちが変わると約束ごとも変わっちゃう。正直、裏切りだよね。
でも、そんなこと世の中にはいくらだってあるんだ。
でも、パパは根底では祐馬のこと絶対に裏切らないよ。


自分の思い通りにならない現実。
パパはもうキミたちを守ってあげられないんだ。
というか、逆に意固地なパパは守るどころが祐馬の思いを邪魔してるもんな。
パパがこんなこと言わなくても、祐馬はホントはわかってるよな。わかっているけど甘えているだけだよね。
パパだって子どもたちに甘えているんだよ。
祐馬は、ねえパパどうにかしてよと祐馬の思いを押し通し、
パパも、ねえゆまどうにかしてよとパパの思いを押し通そうとする。
で、お互いの思いがぶつかって、ケンカになるんだ。
パパが折れることもできるよ。
でも祐馬のためを思って折れないんだ。
祐馬も取り下げなくてもいいよ。
でも、どこかでお互いの妥協点を見出さなくちゃね。
それが大事なんだよ。

ね。やっぱりパパはこうっやって恩着せがましいでしょ!?

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