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Monday, August 17, 2009

夏の終わり

優子がいない初めての夏も終わりに近づいている。

昨日、草津から東京に戻り、今日から仕事に復帰した。
いつもどおり、朝にはちゅけと自分の弁当を作る。
今年は、いつもより多めに草津特製ベーコンを作った。
1/3は草津滞在中に消費し、1/3はお世話になった人たちに宅配した。残り1/3は冷凍して持って帰り、弁当と普段用の食材に活用する。さっそく、カリカリに焼いて油を出したベーコンに輪切りのナスを加えた炒め物。これにズッキーニも入れるともっと美味しいんだけど。明日はジャーマン・ポテトにしようかな。本物のベーコンはとても香ばしく、塩コショウは不要だ。

いつもどおり、チャリで職場へ向かう。相変わらずセミの声は高いが、快晴の太陽は8月前半ほどの力はなく、ギラギラは弱まってきている。風を切る空気には何となく涼しさも漂う。今週の仕事は、まだフル稼働ではない。身体は仕事に戻っても、気持ちは楽しかった休暇を反芻している。
夏が終われば、新しい秋が来るのはわかっていても、子どもたちと仲間たちと過ごした夏と別れるのは淋しい。

この10年間、草津の夏は家族で楽しんできた。
今回、優子とちゅけのいない、3人だけの草津なんて、あまりに淋しい。
と思い、たくさんの人に来てもらった。
祐馬の友だちを中心にその親たち。それに妹家族。
おかげで、いつも以上ににぎやかでactive & sportiveな夏を過ごせた。

でも、いつものワイワイだけではない。その対極も僕には必要だった。
Be in touch with MYSELF.
自分自身と向き合いたかった。
村上春樹とMourning Workの本。
仕事で忙しい普段は、読書の時間がなかなか取れない。
じっくり、味わいながら読むことができた。

草津で作ったベーコンは、いつも3人の人たちに送っている。
ひとりは、高校の山岳部顧問だった斉藤先生。結婚前に優子を紹介し、結婚式にも来てくれた恩師。退職後、信州の信濃境、甲斐駒と八ヶ岳が見える家に引っ越してからは、家族やOB仲間と訪ね、よく飲み明かした。

もうひとりは、大学の先輩格の元教授。僕が就職する際に引っ張ってくれた人。ちゅけが生まれて生後一カ月、一番初めに優子と一緒に外出したのが、この先生のところだった。ゴルフを始めるきっかけを作ってくれた。

あとのひとりが、北海道で開業する小児神経科医。ロンドン留学を始めた時に出会い、右も左もわからない僕を家に招いてくれて、お世話になった。2-3ヶ月後、先に帰国したので、ロンドンでご一緒した期間はごく短いのだけど、その後も、スキーに出かけたり、学会で講演を依頼されたり。また、妻同士も仲良くして、家族ぐるみの付き合いが続いている。

なぜ、この3人なんだろう?
他にも、お世話になっている人はたくさんいるはずなのに。
僕にとって、この3人は特別なのかもしれない。
共通点を挙げれば、
・自分にとって先輩格と勝手に思っている。まだ若く未熟だった頃、いろんな意味で導いてくれた。
・それでいて、僕の身近にいて、親しめる人。固苦しいところが少ない。登山・ゴルフ・スキー・テニス。僕の好きな運動系の趣味で繋がっている。
・優子のことをよく知っている。夫婦・家族単位で付き合ってきた。

普段、頻繁に交流しているわけじゃないのだけど、なぜか時々、便りをしたくなる。
今回は、モンブランを使って、手書きの手紙を添えた。

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