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Tuesday, January 17, 2012

瀬戸内海で、いとこの家庭教師をやりながら免許を取った。
車を持つ持たないで、父親と対立し、和解した。
筑波山をドライブして、おもちゃの十手が投げ込まれた。
就職して、初めて買ったのは黒のファミリアだったな。新車の助手席に乗ったのは、優子は残念ながら2番目だったよ。
結婚して、義父が新車をプレゼントしてくれて。
ロンドン時代はぽんこつブルーバードを帰国する駐在員から安く譲り受け、大陸とスコットランドをふたりでドライブしたよな。
子どもたちが生まれて、ステーションワゴンにして、草津とスキーの往復に使った。その頃はマーチと二台使ってたもんな。
子どもたちが成長して、今のエスティマに買い替えた。良い車だったよ。7年間も使ってたもんな。でも、5万キロだって。
助手席の優子がいなくなり。
じゃんけんして助手席を争っていた子どもたちも、草津にあまり行かなくなり。
晴れてれば自転車を使うようになり。
職場が移動して近くなり。
もうあまり乗らなくなっちゃったんだよね。
いや、スキーや草津はまだ行くよ。でも、スキーは新幹線か飛行機になっちゃったし、草津はレール&レンタカーの方が楽だし。
東京の生活に車が必要かという問題ではなく、僕のidentityの一部だったんだ。
ディーラーを呼んで売っぱらい、駐車場が空の状態って30年前に逆戻りだ。
Identityの喪失。というよりは放出。
さっそくカーシェアリングを申し込もうと思ったけど、カレンダーをチェックしたら、1月はどう考えても使うときがないんだよね。2月から始めれば良いか。だって、車がない生活なんて心細くて。
でも、それが良いんじゃないの?
それを目指しているんじゃないの?
余計なものを削ぎ落したsimple life。Down shifting。
持つことより、持たないことの方が気持ちがよい。
別に、コストコに行かなくてもいいじゃん。
身軽になって、だんだんと山を降りて、高度を下げてゆける。

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