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Monday, March 28, 2011

Amsterdam父子三人珍道中(1)

成田空港のロビーは春休み中だけどさすがにガラ空きだ。震災から2週間が過ぎ、海外脱出の在日外国人の波も落ち着き、この時期わざわざ海外旅行する日本人も少ないだろう。
今回参加するIFTA (International Family Therapy Association)は久しぶりだ。2年前の3月はオレの受傷の2か月後。とても行ける状態ではなかった。去年もまだ無理だった。香港や韓国程度の距離なら行けたんだけど、アルゼンチンは遠すぎた。
今回はアムステルダム。優子を亡くして初めての欧米行きだ。
いい加減、もう優子のコンテクストで語らなくても良いんだけどね。まあ、ブログだから、、、
人はnegative(トラウマ)であれpositiveであれ、過去の強烈な体験を繰り返す法則がある。
オレも高校留学以来、海外旅行は強烈にpositiveな体験、しかもハイになる体験だ。のんびりビーチでボケッとできればいいんだけど、どうしても国際交流してしまう。でも、今回は初めての発表なしの国際学会参加だ。今まで何十回と参加した国際学会には、わざわざ遠くまで行くんだからと必ず発表してたんだけどね。初めての体験だ。
子連れの家族旅行兼仕事の旅行。その割合は7:3くらいにしたいな。だって、こっちに滞在中に大学教授の年季が明けるんだよ。自由人にさせてくれ!定年退職の65歳の方々は31日に学長に会う慣例らしいが、自己都合退職のオレはそれもパスだ。

発表しなくたって、十分国際交流の旅になってしまう。KhawlaやDavidら、international friendsに会うのが目的だし、それに今回の大震災。海外の人たちはすごく関心を持っていてくれる。多くの友人が海外からボクの安否を気遣いメールをくれた。ホテル予約がネットでうまくいかなかったので、現地に電話した。予約係のねーちゃんまでオレが日本人とわかると「たいへんねえ~」と励ましてくれる。
新たな目的ができた。震災からの緊急アピール"Urgent Appeal to family therapists worldwide"を昨日即席で作った。どうせ学会で人に会うたびにこのことを言われるだろうからね。

しかも、今回は祐馬とじんを連れてきた。
子連れの学会旅行は初めて。アメリカ人なんか、学会会場まで子供を連れて来たりよくやってるけどね。優子がいたらこんなシチュエーションはありえなかっただろう。学会はそこそこ顔を出す程度にして、あとは子どもたちとたっぷり時間を過ごそう。父と子どもの距離が縮まる!?
海外では、みんなと違う自分でいることができる。しっかり自分と向き合える孤独なひとり旅もいいのだが、子供たちと向き合える親子の旅もいいな。
ちゅけは既に親子の親密性から離脱した。祐馬ももうすぐだろう。一緒に行ける旅も今回が最後かもしれない。

エコノミーの狭い座席は知らない人が隣だと窮屈でしかたがない。キミたちが隣だと広く感じるよ。
そっと子どもたちの身体に手のひらをあててみる。
ちゅけ⇒静かに「ねえ、暑いからやめてくんない!
祐馬⇒「なにすんのよ!」と無言でバシッ!
じん⇒何も言わず、そのままやらせている。

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