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Saturday, October 30, 2010

愛のパラドックス

愛って、ひっつきたい、近くにずっといたいという欲求でしょ。
でも、愛が成就して、安定してカップリングしちゃったら、愛は見えなくなる。これ、パラドックスだね。
ひっついて一緒の生活を始めれば、必然的に葛藤が生じる。
むしろ離れている不安定さの元で、愛が前面に出てくる。

優子と結婚する前は愛を感じた。普段は別々の生活で、週末に一緒の時を過ごすくらいだったから。
新婚当時も感じていたかな。夫婦のカタチを作ろうと試行錯誤していたから。安定を目指していたけど、まだ安定はしていなかった。
病院に優子を見舞いに行くときも愛を感じたよ。不安定な形で離れていたから。
留学から帰国し、ふたりとも就職し、子どもを作ることにした。
出産に立ち会ったときは最高に愛を感じたよ。優子にも、生まれた子どもたちにも。

でも、一緒に過ごす日常生活では、愛は背景に後退し、代わりに仕事や子育ての葛藤とストレスが前面に出てきた。安定しちゃうと、愛は感じなくなるんだ。

ひとりの海外出張から家に帰ってきたら、愛を感じた。
最後に優子とふたりで行った韓国旅行も愛を感じた。非日常性の世界だったからね。
二度と優子と会えない今、ずっと愛を感じている。
成就されない愛=悲しみ
なのかな?

教訓:愛情をキープするコツ
べったり一緒だとダメだね。適宜離れて、ふたりの間に不安定さのスパイスを少量投じる。

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