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Friday, January 22, 2016

父の終焉日記:1月21日

じいちゃんが退院してきて今日で9日目。
状況は見えてきたんだ。

じいちゃんの状態は、
1) 呼吸や心臓は問題なく、
2) 意識は夜間は夢の中みたいになって、昼間は正気に戻る。
3) 右手は動かず、左手はまあ使える。
4) 足は動くけど立つことは出来ず、介助して上体を起こすのがやっと。
5) 食事はばあちゃんが介助して流動食をある程度は摂取できる。
6) 水も口から飲むことが出来ている。
7) 排泄はベッド上でオムツ。
8) 痛みは薬でコントロールされている。
9) 歩くことも、できないこともたくさんあるけど、不快感は強くない。
10) 気分的には「ありがとう、、、」みたいにまあ落ち着いている。
この状態は9日間ほぼ変わっていない。

それに対して、ケアマネさん(care manager。介護保険を使って介護のプランをコーディネートしてくれる人)と相談して、
・ヘルパーさんが土日も含めて毎日2回、朝晩に30分ずつ来て排泄の介助と薬の服薬
・看護師さんの訪問が土日も含めて毎日
・お医者さんの訪問が週1回
・訪問入浴が週1回
・リハビリマッサージが週1回(手足をマッサージして固まらないようにしたり、できればもっと動かせるようにする)
というプランにしたんだ。
今のじいちゃんの状況では、これ以上でも、これ以下でもないかなというところで、介護する私としては落ち着いたし、じいちゃんも「ありがとう」って落ち着いている。
ばあちゃんもスローペースで落ち着きつつはある。退院した日にはじめてケアマネさんに会った時には、「もう、こんなにたくさん人が来て、イヤ!!」ってパニクってたけど、今日くらいになるとだいぶ慣れて冗談も言い合えるくらいになった。ばあちゃんのアウェー感が徐々に薄れ、ホーム感が出てきてるかな。

今後、どうなるかだね。
「いつ何が起きてもおかしくない状態」なんだけど、
どうなるかわからない???
ってのはどう対応していいか分からないから不安なんだ。
実は、どうなるかってのはわかっているんだ。
要するに上記(1)〜(7)が低下して行くということなんだ。どの順番かはわからない。改善する可能性はまずない。ゆっくり出来ることが出来なくなっていく。
いつ、って言ったって、はっきりはわからないけど、この数週間・数ヶ月のうちだと思う。
そう考えれば、今後どうなるかはわかっている。
わかれば、対応のしようもあるんだ。

看護師さんなんかから、「緊急の際に救急車を呼ぶか・否か?」ということを聞かれているんだ。答えはNo。(1)〜(7)の何が低下しても、もう病院に運ぶことはない。そうしないと、家を終の住処にすることはできないからね。医院が24時間いつでも電話を受け付けていて、救急車みたいに数分じゃないけど、数十分以内には来てくれることになっている。
だから、何が起きても、やることはわかっているんだ。別にあわてたりドキドキする必要はない。そういう中で、できるだけ(8)〜(10)をキープできるかということが介護の目標となる。
と、まあこう書き出して、私自身の気持ちを整理しているんだけどね。そうしないと混乱しちゃうから。

孫たちも、来たかったらおいで。まだ、そこそこに会話もできるよ。
じいちゃんにすれば孫の顔を見ることで、生きるエネルギーは確実に上昇するからね。
でも用事があって来れなかったら、それで構わないよ。ぜんぜん問題ない。
「おばあちゃん。お水ちょうだい!」って、一番甘えてる人がいつも居るから大丈夫だよ。

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