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Saturday, November 13, 2010

娘との会話をどう乗り切るか

祐馬と病院の待合室
いつも祐馬は鼻をかんで、ティシュの山じゃん!今度、耳鼻科に行って診てもらおう!
祐馬、いつ行くの?
じゃあ、パパの都合のつく午前中に学校を遅刻して行こう、、、

2時間も待たされた。たいくつだね~
そのうち、パパに話しかけてくる。

昨日はおじいちゃんと病院に行ったんだよ。専門の先生とおじいちゃんの病気の治療をどうするか相談してきたんだ。
どうしておじいちゃんの病気のこと、祐馬たちにもっと早く知らせてくれなかったの?全だってきっとまだ知らないよ。
それじゃあ、パパはおじいちゃんがあとどれくらい生きてると思ってんの?
どっちの病院でやるの?
もし日赤なら、祐馬、学校の帰りにお見舞いに行けるよ。

おじいちゃんおばあちゃんにとっても、日赤の方が近くで楽だと思うよ。
おばあちゃん疲れちゃうから、そろそろうちらで洗たくとかやろうよ。前から言ってるじゃん!
パパはすぐ親に頼って、そんな甘い気持ちでやってるからダメなんだよ。おばあちゃんがかわいそうじゃん!


オーストラリア行く前に、あれ買って、これ買って、、、
涼子さんと会ったとき、パパはあんまりしゃべってなかったじゃん!

まともにとりあえば、パパへの批判であり挑戦状、国会答弁みたいに切り返さないといけない。
それは違うんだよ、そういう意味じゃない。
それはヤメなさい、ダメだよ。
娘の反抗と挑戦をしっかり切り返す厳しい時
祐馬が納得する回答ができないと、親の威厳が失われる不安。

、、、ふと思った。
要するに祐馬はヒマだから友だちやママに話していたように、自分の頭の中にあることを順番に口に出して言ってるだけだ。語り口はパパへの挑戦状だけど真意はそうではない、パパをどうこうしたいわけじゃない、自分の心配・不安なことを、パパへ投影しているだけなんだ。
そう考えれば、聞いているだけで良いんだ。
思春期の娘の気持ちを受け止め、わかってやればいいんだ。そこに回答なんていらない。
そのことは、いつも思春期の親講座で言ってることなんだけど。
ふ~ん、そうなんだ。そうだねえ。
適当に聞いているだけ。回答しようと真剣にはならない。
なるほど、とわかってやることに留める。
そうすると楽になる。一生懸命答えなくていいんだ。
退屈な待ち時間が、娘との会話を楽しむ至福の時になる。
ふだんさんざん講演してきたことが、はじめて自分の体験になる。奇妙なことだ。

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