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Saturday, November 13, 2010

卒業した学生と、先生の迷い

先生
お久しぶりです。昨年卒業した松山祐子です。
学校行事の振り替え休業日だったので会いに来ましたーー
ちょっとタイミングがあわなかったみたいで残念です(汗)
研究室は引っ越しの準備が着々とすすんでいますね!
お忙しいとは思いますが、寒くなってきましたのでお体くずさないようにしてくださいね!


P.S. ブログの「若返ってますねー」って言われて、「ベンジャミンバトンだぜ!!」っていうくだりがめちゃくちゃおもしろかったです(笑い)
祐子より 愛を込めて(ハート)

卒業しても、ここにまだ来てくれてるんだね。ありがとう!
祐子ちゃん、仕事、がんばってるじゃない!
僕も若い頃はそうだったよ。
大学で勉強して、就職して、結婚して、子どもを作り、育てて。細かい点ではたくさん迷って悩んだけど、大筋の方向性では迷わなかった。進むべき方向は確かだった。そこに向かうために、優子とタグを組んで共に歩んでいたんだ。

それがいま、迷ってるんだ。
祐子ちゃんが今、目標としてるようなこと、つまりボクも若い頃目指していた目標はほぼ達成したんだ。経済的・生活的な基盤を作り、子どもを産み、育て、医者と大学の先生として多少とも社会に貢献しているし。これらの面ではぜんぜん迷っていないよ。
迷ってるのは、僕の内面の気持ちなんだ。いったい僕はどうやったら人生の充実感を得るることができるのかってね。なに、それはぜいたくな悩みかって?
この淋しさをどうしたら良いのかね?。
でも、寂しい、寂しいって言ってるけど、その「オレは寂しがりだだから、、、」という前提にこだわらなくても良いのかな、もしかしたらこのままやっていけるのかもしれない、、、なんて思う瞬間だってあるんだ。
人生の目標を達成するため、優子は僕にとっての、僕は優子にとってのの手段だった。幸い、それは80%くらいは達成したんだ。残りの子育ても、しじばばがいればどうにかやっていけそうな気がする。目標を達成するための手段としてのパートナーはもういらない。

淋しさを満たすためのパートナーってどうやるの?
それは、あくまで自分のニーズだろ。相手のニーズはどうなるんだ?自分勝手になるなよ。
昔の若い頃の恋愛ともやり方がちょっと違うような気がする。
自分がこれからいったい何を求めているのかがよくわからないんだ。
優子がいたら、そんなこと考える必要はなかった。マンネリだったとしても、手を取り合って一緒に山を下るしかなかったからね。
でももうそれはない。何か別のことをしなくちゃいけないってことだけは確かみたい。だから、取り敢えず身体を作ってベンジャミンやってんたよ。わかる?

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