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Saturday, June 13, 2009

市民講座

昨日は市民講座で「思春期と家族」について話してきました。参加者は、理論よりも、実際の問題に直面して、具体的にどうしたらいいの?みたいなことを求めるので、できるだけ、具体例を挙げているんですよ。専門家としてより、自分自身の家族体験も交え、3人の子どもたちのことをネタにしたりね。僕の話は早々に切り上げ、後半は、時間をたっぷりとって、参加者に質問を紙に書いてもらって、それに答えるという形で話を進めます。その方が、参加者の個々のニーズに寄り添うことができるから。

すると
「片親の場合は?」
という質問が出たんですよ。僕としては、
「う~ん、この話はするつもりはなかったのだけど、実は私もひとり親家族なんですよ。」
と切り出しちゃったよ。半年前に妻を突然亡くして、、、なんてね。講師が理屈ばかりでなく、自分の体験を話した方がより身近に感じるから、勢いに任せてしゃべっちゃったんだけど、、、どれくらいまで自己開示するかは、悩むところだね。何しろ、優子を亡くした2週間後から、授業で話したりしていたから。

その後、チャリで多摩サイを通って大学へ。ちょうどお昼時だったんで、多摩川土手のベンチでお弁当を広げたんだ。今まで、ベンチで休んでエネルギー食(羊羹とかバナナとか)を補給するのはたびたびあるのだけど、お弁当は初めてだよ。梅雨の晴れ間の柔らかい陽射しとそよ風の中、河川敷の広々とした草原と水面を眺めながら、気持ちよかった。

冬なら見えることが多い富士山の遠景は、温かい空気に霞んで見えなかったなあ。
優子は?、、、優子も出て来なかったなあ。

1 comment:

  1. 市民講座の担当者から、参加者のフィードバックが送られてきた。その一人からのメッセージ:

    大変参考になりました。又、楽しく拝聴することができました。先生ご自身が奥様を亡くされ、大変な思いをされているのに、こんなに他の人を笑わせて為になる話しをなさることができることに驚きました。(お話からとても奥様を愛されていたことがわかりましたから。)

    別に、ひとことも「愛していた」なんて言ってないのに、わかるのかなあ。30人ほどのフィードバックのほとんどは、僕の講義内容について触れ、優子の事に触れているのはこのひとりだけ。ひとりでもいたら、受け止めてくれたんだと、癒されるよ。

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