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Thursday, May 31, 2012

フーテンの

寅さんの気持ちがよくわかるよ。


新幹線で山口へ移動中。
国内の学会はこれひとつなんだよな。海外の学会はAFTA, IFTA, CIFAと3つ。海外の方が面白いんだ。昔は国内の関連学会によく参加していたけど、もうイイいや。別に発表して業績を作る必要もない。話を聞きたいような素敵な人もあまりいない。自分の居場所としてひとつあれば十分だ。

あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
放浪はオトコの癖なんだろうか?
砦を守るだけじゃなくて、あっちこっちに遠出をしたくなる。不安定さの中の安定。砦の中だけだと息が詰まってくる。ちょっと旅に出て、また戻って。しばらくしたら、また旅に出て。
別に現実を逃避するわけではない。
現実は素晴らしい。そこが現実への違和感を抱く寅さんとは違う点だ。
現実に縛られているわけでもない。現実を縛っていた優子もいなくなったし。
子どもたちは、父親の現実を縛っているか?幼い頃は縛られていたけど、今はそんなにきつい縛りはない。
じゃあ何で?じっと落ち着いて砦にじっとしてれば良いじゃん?
それはそうなんだけど、何か変化を求めるんだ。
ルーチンの現実ワークから抜け出して現れる空間に、新しい風を感じる。そこからuniqueなoutcomeが生まれるんだよ、きっと。

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湯田温泉に着いた。
さすがに新幹線の長旅は疲れたな。
新大阪で途中下車して、学生時代の仲間を見舞う。
会うのは卒業以来、30年ぶりだよな。メールを見てびっくりしたけど、まあ昔の饒舌さの片鱗もあって少しは安心した。
学生の頃からヘンな奴だとは思っていたけど、仕方がないよな。若年性糖尿病は生活習慣のせいではない。もっとも、それほど節制していたとも思えないけどな。
糖尿病で腎臓がやられて透析。ヘパリンの副作用で脳出血で片麻痺。おまけに正常圧水頭症なんて得体の知れない難病までぶら下げて。

我々の年代は、もう若さでごまかす訳にはいかないんだよ。
師匠の稲村さんは肝臓病が悪化して60歳で没。
優子は心臓病がもとで45歳で没。
今までは、健康でいることが当たり前だったけど、これからは健康でいられることが貴重な財産になってくるんだ。

また暇を見つけて会いにいくから、それまで生きていろよ!
さて、明日からたくさん人に会うextrovertな週末になるから、もう寝よう。

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