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Sunday, January 16, 2011

試験監督の仕事納め

大学入試センター試験は、大学の先生にとって最も重要で、私にとって最もイヤな仕事のひとつだ。
まわりの人から見れば「それは、大切なお仕事で!」と、受けがいい。いかにも社会のために貢献しているような。受験生にとっては一生を左右する人生のヤマ場だ。
この緊張感を楽しんでいる監督者もいるかもしれないが、ボクはイヤだ。
決して難しい仕事ではない。やるべきことはすべて完璧なマニュアルに決められ、そのとおりに進めればよい。すべての個性とcreativityを殺し、綿密な指示に従うのみ。
内職もしてはいけない。でも、たまらないからこうやって、誰にも見られないようにブログの下書きをしている。居眠りもできず、何もしないでいることが一番つらい。そういうのが好きな人がいることも分かっているけど。
小さなミスでもたいへん!後々に訴えられることもよくある。受験生の緊張感が伝わってきて、一日中緊張を保たねばならない。終わったら、ヘトヘトに疲れる。

18年間、年中行事としてくり返してきたこの仕事も、今日が最後だ。
後になったら、懐かしくなり、またやりたくなるかも知れないから、最後を楽しんできて!
そんなこと絶対ないって!
思い出を手放すことは、もうオレの得意技になった。喪失のプロだからね。失うものは何もない。
これからは、残りの人生、オレが欲しいものだけを純粋に求めるんだ。
Creativity
人と交わり、共感し、人の存在を直に感じられる生活がしたい。
死んで孤独になるまでは、大切な人の中で生きていたい

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