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Saturday, September 19, 2009

置き忘れた時間

最近、全然ブログを書けなくなっちゃった。
書きたいなあ、というネタは結構思いつき、忘れないうちにノートにメモしておいたりするのだけど、それをちゃんと書いて、アップロードできないんだ。
ブログを書くには、時間の余裕と心の痛みが必要みたい。

最近、なかなかひとりの空白の時間がとれない。
台湾の講演の準備や、閉め切りを過ぎて編集者から猛チャージを受けている原稿があった。
今は、それがひと段落したので、こうやってブログに向かう時間ができた。

今までは、忙しくても、時間がなくても書くことはあふれてきた。でも、段々と書く力が弱くなってきている。
電車の中や、チャリに乗っているとき、断片的に心の隙間ができると、優子を喪った痛みがこっそり忍び込んでくる。その気持ちに深く見つめていたいのに、現実の忙しさの方が勝ってしまう。心を占められる現実の部分は以前とそれほど変わりないけど、悲しむ力が相対的に弱まってきた。

 それは良いことだよ!悲しみが癒えてきているんだよ。
 たぶん、そうなんだろうね。だんだん、忘れていくのだと思う。でも、本当は忘れられない。
 今まで、etrovertだった僕は、人生をパンパンに膨らませて生きてきた。できるだけ多くの人と交わり、多くの人から認められたら、それだけ多くの生きがいが得られ、僕の人生が充実するみたいな。でも、それだと大切なものを置き忘れているような・・・
優子のことを、置き忘れてしまう。

もっとじっくり、落ち着いて自分の中の優子と対話したい。
こんなにたくさんの仕事はいらない。
僕と子どもたちが楽しく生活できるお金があれば十分。
たくさん仕事をするのではなく、深められた、質の高い仕事をしたい。
仕事や、他者に振り回される時間はいらない。
自分を見つめ、子どもたちの成長をゆっくり見つめる時間がほしい。

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