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Tuesday, September 15, 2009

台北サイクリング


金曜日から月曜まで、台北に行ってきた。台湾は初めてだし、優子が亡くなってから初めての海外出張。3月と6月に参加するはずだった国際学会はキャンセルしたから。今回は自ら希望して参加する学会ではなく、講演を依頼された旅。2月に家にも来て、優子を失った直後の僕を支えてくれたPing-Chuanが招いてくれた。現地でもずっと一緒に居てくれたから気持ちも楽だったよ。今までの海外の仕事は自費or公費にせよ、こっちからの持ち出しだった。逆に、招待先からお金をくれたのは、優子が亡くなる2ヵ月前、最後の夫婦旅行となったソウルに次いで二回目だ。招聘された旅は至れり尽くせり。空港の送迎にホテル付き、昼食・夕食も仲間たちが歓待してくれる。空港で念のため両替したが、使ったのは子どもたちのおみやげと、空港ロビーで待つ間に頼んだマッサージだけだったよ。
飛行機の中で書いているんだけど、台湾だとあっという間についちゃうなあ。距離的には沖縄と大して変わらないから

講演はうまくいった。土曜日2時間の一般向け講演会と、土日二日間11時間の専門家向けのワークショップ。海外では、言葉がうまく伝わるか否かが成功のカギを握る。今回は、20年前、学芸大に留学して、今、台湾の大学に勤めている心理学者が見事な中日の通訳をやってくれたので、うまくいった。
内容は、「ひきこもりと家族療法」。台湾でもけっこう不登校・ひきこもりが出てきているみたい。ひきこもりの頻度と研究は日本がトップを走ってるからね。今後も、いろいろお呼びがかかるかも。

Ping-Chuanがチャリを手配してくれたのは嬉しいのだけど、ふつうのママチャリでした!まあ、いいや。仕事を終えた最終日の朝、2時間ほど台北をサイクリングした。市内の道路に自転車は少ないし、そのための道路は整備されていない。圧倒的に多いのはバイク!北京が自転車の大洪水で、台北はバイクの大洪水!自動車より数は多いのでは。朝晩の通勤時には、くまんバチの大群が押し寄せるような騒音がすごい。

市内のサイクリングはあきらめ、川沿いに向かった。初めて行く都市では、たいてい川沿いのサイクリングロードに向かう。アップダウンも少ないし、川を眺めながら行きたいだけ行き、同じ道を戻ってくれば迷うこともない。今までこの手で札幌、岐阜、ポルト、プラハ、ロンドンなどを攻めた。

台湾市街に接する淡水河と新店渓のサイクリングロードはよく整備されている。道幅も広いし、部分的には自転車と歩行者が分離されており、走りやすい。ママチャリとスポーツ自転車が半々くらいかな。世界的な台湾メーカーGiantの自転車も結構走っていた。

ソウルでも最近、市内を流れる漢河(ハンガン)沿いにサイクリングロードができたらしい。まだ行ってないけど。そういう海外都市に比べると、東京の自転車道は如何にも寂しい。最近の新聞で、多摩サイで高速自転車(?)と歩行者の衝突事故が多発するため、自転車が高速で走れないように土手道を改修することにしたという記事があった。確かに、土日の多摩サイは、人と自転車であふれている。しかも、道幅が狭い!!海外ではめったに見られない、いかにも高そうな高級ロードがバンバン走っているのに、インフラの整備はとても立ち遅れている。今の狭い道幅では、低速化もやむを得ないけど、政権が交代したことだし、ブームになりつつある環境&メタボ対策になる自転車の普及をはかるため、自転車道と歩行者道を分離するなど、整備してもらいたい。ダムや新幹線の建設費に比べれば二桁か三桁くらい違うと思うんですけどねえ。

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