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Wednesday, December 21, 2011

気持ちのコントロール

人間がもっともエクスタティックな、永続的で充実した生の喜びを見出すのは、自己放棄においてである。生をあらゆる意味で満たすのは、死にほかならない。
The Road Less Traveled: A New Psychology of Love, Traditional Values and Spiritual Growth by Scott Peck, 1978.

先生とゆっくりお話しできて、本当に良かったです。お話ししながらいろいろ考えました。というか、お話しした後でもいろいろ考えています。人にはコントロールできる感情の範囲があるんですね。
In Control状態か、Out of Control状態か。

大切なもの(人、健康、お金、時間、地位、、、)を獲得したよろこび
大切なものを喪失した悲しみ
大切なものを失う恐怖(かなり確実な予測)。
大切なものを失うかもしれない不安(あいまいな予測)。

喜びはいくらあっても構わないのですが、その他のnegativeな感情がある範囲を超えてしまうとコントロールが効かないOut of Control状態になってしまいます。先生も、私も体験しました。そうなるとそれを隠そうとしていろんなことが起きるんですね。
感情を抑圧する抑うつ。その反動としてのmanic状態
ドキドキ動悸がしたり、苦しくなるパニック症状。
反動としての怒り・攻撃性。
身体症状。精神症状、問題行動。
身近かな人に投影して、子どもへの不安になったり。
フロイドの防衛機制理論に近いのか。

でも、それを乗り越えられるんですよね。試練を与えられ、ハードルを乗り越えることにより、精神的な成長を達成することが出来るって、それはすばらしいのかもしれません。でもひとりっきりじゃあ難しいんじゃないかな。それを語り合える相手がいること。生の気持ちを隠すことなく生のまままな板にのせて、それをジャンプする体験。汚いものも見るのを怖がっていたら汚いままだけど、それをまな板に載せちゃえば、もう避ける必要はなくなる。向き合えるんですよ。それができるようになるってのは、精神的な成長なんですね。語る人も、聞く人も、それを達成する可能性があるってのは、素晴らしいことなんだと思います。

15年前に自分がどのような動機で、またどれほどの理解を持って精神医学の領域に入っていたのか、今思い出そうとしても難しい。(中略)ただ、精神科医には患者と心を通わせる魔法の言葉と魔法の杖があって、それで心のもつれを解きほぐすのだろう、くらいに思っていた。魔法使いになりたかったのかもしれない。その仕事に患者の精神的成長が絡んでくるとは、ましてや自分自身の精神的成長が関係してくるとは、思いもよらなかった。(Scott Peck)

精神安定剤とか抗うつ剤って薬理的に押さえ込むだけ。心の鎮痛剤。それを使っちゃうと、痛いところがどこだか分からなくから、あまり使いたくないんですよ。もちろん対症療法としてとりあえず痛みを除くためには必要だけど、根本的な解決にはならない。

恋に落ちる現象の本質は、個人の自我境界の一部が突然崩壊して、自分のアイデンティティが他者のそれと融けあうことである。突然自分が自分自身から解き放たれて愛する人めがけて激しく流れこみ、自我境界が崩壊するとともに孤独が劇的に終わりを告げる体験は、ほとんどの人にとって天にも昇るような気持ちである。自分と愛する人はひとつである!もう孤独ではない!(Scott Peck)

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