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Friday, October 7, 2011

すごい勢いで語ってた2年前

もちろん、Tikiも周りに、同居しているご自身のご両親も含めて、亡くなった優子さんについて語り合える相手はいらしたと思う。でも、人生で最大・最愛のパートナーにして語り相手の奥様を亡くされたんだ。お子さんはまだ小さかったし、語り相手にはなっても、「完全に対等な対話相手」にはなりにくい。
だから、きっとTikiは、ブログに全面的に(近いほどに)思いをぶつけていらしたのだと思う。本当にすごい勢いで、当初から3か月を経た後も、ブログを書いておられた。

確かにすごかったですかね(笑)?
私自身はすごいなんて思わず、必要に迫られて書いてただけでしたけど。

う~ん、でも振り返ってみると、優子について語っていたんじゃなくて、優子に向かって語っていたんですよ。お父さんだってそうでしょ!?
なにしろ、ひょこひょこボクの心の中に優子が出てくるもんだから、お相手してやらないと「無視しないで!」って怒られそうで恐かったからね(笑)。
ブログを読みに来てくれる人には語っていなかったですねえ。読んでくれるのはすごく支えになっていたんだけど、横で聞いていてくれるだけで十分だった。

それが、今はこうやってブログ読んでくれてるお父さんに語ってるでしょ。2年前と、だいぶ違うよね。
つまり、あまり優子が出てこなくなったんだ。
それは、ホッとする反面、すこし寂しいんだけど、まあそれで良いとは思ってる。
優子が生きてるときは、そんなにたくさん意図して語り合わなかったもんなあ。死んでからの方がたくさん語り合った、というか一方的に語りかけていたと思う。

(ここで、また家族療法家根性を出せば)家族の危機って夫婦関係にとって両刃の剣なんですよ。たとえば子どもを失い、気持ちに余裕がなくなり、それぞれ別のペースで喪の仕事をやってると、辛い気持ちを夫婦間でぶつけ合って、仲がすごく悪くなっちゃう場合もあります。離婚の危機なんかもよくありますよ。悲しみが家族を壊しちゃう。
逆に、普段以上に語り合うことが増えて、辛い時期を乗り越えるためにふたりが近づく場合もあります。悲しみが家族を強くするんですよね。お父さんの場合なんかまさにそれでしょ。素晴らしい!!

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おい、優子、聞いてるか?
優子が生きているときはそれほど語る必要もなかったけど、亡くなってからずいぶんたくさん話しかけたんだぞ。一方的だったから、かえって話しやすかったのかもしれないけどね。ヘンに返されると話しにくかったりするし。
、、、な~んて、優子に語りかけても、今となってはわざとらしくなっちゃった。もう、優子はそんなに出てこないし。
逆に言えば、2年前は、こうやってブログを通して優子に語りかけることがぜんぜんわざとらしくなかったんだよね。確かに当時は尋常じゃない、すごかったんだよ。今から振り返れば。

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