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Sunday, July 24, 2011

Emotional Emergency(心の危機)

これはパラドックスなんですけど、自分が今、Emergency(危機状態)にあることを認知できたら、もうemergencyじゃなくなるんですよ。何らかの対処行動をとれますからね。
一番危険なのは、自分がemergencyにいることに気づいていない時。津波だって、身体の病気だってそうでしょ!

心(emotional)の状態って、自分でわかっているようで、なかなかわからないものなんです。 でも、喪失体験による危機状態ってのは、誰でも比較的わかりやすい部類だと思います。今のあっぴの父さんだって、2年半前の私だって、誰が見たってそれは明らかでしょ。急性の危機状態だし、その原因が明らかですもの。これが、もっと慢性の、原因がはっきりしないような危機状態だと、本人やまわりの目からもよくわからないし、心の専門家が一生懸命解き明かそうとします。たとえば、うつ病、幼少時の原体験、長年にわたる近い人との葛藤などです。

喪失による心の危機に対する対処行動とは?
私の場合、あらゆる手段を用いて、失ったものを再現させることでした。
優子の写真やモノを集め、優子をたくさん語り、たくさん書き、心の中に優子を再現させます。
さらに、そうしている自分の姿を語り、たくさん書きました。かなりナルシスティックだったけど、仕方ないでしょ。
優子を語り、自分を語る。当然たくさんの辛い悲しみが噴き出してしまう。卒倒するほど辛いので、ひとりではやらない。誰かに助けてもらうのが原則。助ける人も大変だと思うので、いろんな人に変わりばんこで助けてもらったり、プロの人に依頼したり。(まあ、私自身がプロなんですけど、自分のことは自分じゃ無理ですから)
そうやっていく中で、少しずつ、優子と、優子を失った悲しみを手放していくことができたように思います。
まだ終わってませんよ。まだ終わりたくないというか。
実際には終わっていたとしても、まだ終息宣言は出したくないような。

要するに、長い、長い、「さよなら」の挨拶なんですよね。辛いんだけど。
日常の友だちとの「さよなら」は、手を振って一言いえば十分なんだけど、大切な人との永遠のさよならはそう簡単ではない。ずいぶんと時間をかけて、念入りで周到な「さよなら」なんです。
この「さよなら」の儀式には終わりがないんじゃないかと思ったりするけど、結果的には残念ながら終わりがあるようです。というか、徐々に漸近線のように収束して限りなくゼロに近づくというような感じかな。でも、ゼロにはならない(したくない)。

あっぴの父さん、よくやってるよ!!

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