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Tuesday, September 14, 2010

Releasing the memories

今日あたりから、やっと涼しくなってきましたねえ。
帰ろうと思ったら、夕立が降ってきた。こうやって夏が終わっていく季節の変わり目。

今、研究室にある書籍類をPDF化している。裁断機で背表紙をちょん切り、バラバラになった紙をスキャナーに流し、両面いっぺんにスキャンしてPCにPDFファイルとして保存。そのままクラウド(Dropbox)に上げる。最近のスキャナーは高速で効率よくスキャンしてくれるし、PDやiPadなどの便利なリーダーが出てきたので、可能になった。
といっても、大量の本の作業はけっこう手間と時間がかかる。学生3人にバイトを頼んだ。
本棚から、PDF化する本と、せずに捨てる本を仕分けして、段ボールに詰めていく。
ずいぶん、捨てる本がたくさんあるねえ!
今まで、こんなに大切にゴミを保存していたんだ。20年近くいると、研究室のゴミ屋敷化が気づかぬうちに進行していく。
先生、これも捨てちゃうんですか~?もったいな~い。

そうねえ。たとえば学生時代、国家試験の勉強に向けて使った赤線だらけの分厚い「内科学」の教科書。思い出いっぱいだよ。でも、もう使わないでしょ。今まで捨てられずに本棚に置いておいたけど、使わないもん。そんな本がたくさんある。

大切なものを放すことは、僕は得意だからね。一番大切なものを放したんだから、なんだって捨てられる!それに、読みたくなればちゃんとIT技術を使って読めるし、印刷して生き返らすこともできるんだから、なにも躊躇する必要はない。

捨てた後は気持ちがいいんだ。今まで整理がつかなかった本棚が、すっきり空っぽになる。
気持ちいいんだけど、喪失感がよみがえり、ちょっぴり胸が痛くなる。

家にも整理するべき本が山のようにあるからなあ。家の本もやってしまおう!

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