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Friday, August 13, 2010

ひとり親のニコニコ子育て術

ひとり親といってもいろいろある。

  • ホントにひとり親
    • うちのように親が死んじゃった場合
  • ふたりいるけど、実質的にはひとり親の場合
    • 離婚した場合
    • 離婚してはいないけど、実質的に離婚してる場合
    • 子育てに関わろうとしない場合(仕事が忙しくて、子どもに愛情・関心がなくて、あなたは関わらないでとパートナーから拒否されている)、などなど


「最近、A子は問題が多いね。」
「あそこは、ひとり親なんだ。」
「ああ、、、やっぱり、、、」

ひとり親は、子どもに問題が起こりやすい
、、、、まわりも当事者もそのように考えがちだが、決してそんなことはない。

ひとり親でも、十分、ちゃんと子どもを育てられる。
子どもに必要なことはふたつ。

  1. 物質的な充足:適切な栄養と、安全で快適な生活、安らぐことができる住まい
  2. 精神的な充足:自分を見守ってくれる、大切にされているという愛情


確かに、ひとり親はふたり親に比べればハンディを負うが、ひとり親だって十分与えられる。
これらが不足すると、問題が生じる。

  1. 物質的な不足:経済的な余裕のなさ、特に父親がいないとそうなりがちだ。社会・福祉の支援が必要になる。
  2. 精神的な不足:親の気持ちの余裕のなさ、たとえば死別した悲しみや、離婚した元パートナーへや、いるけど役に立っていないパートナーへの怒りが、いつまでも消化されぬイライラ・葛藤となって子どもに向かってしまう場合。あるいは、ひとり親であることの引け目、ひとりじゃ子育て無理よという自信のなさや不安、夫婦間の愛情のやり取りに失敗して、子どもとの愛情のやり取りにも自信を持てない場合など。結果的に親がせっぱつまると、子育てがうまくいかなくなる。
    • 親自身のイライラを子どもにぶつけ、必要以上に叱り飛ばしたり、
    • 逆に、どう子どもに接してよいか自信をなくし、子どもに何も言えず、叱ることもできなくなる場合などがある。


これは、親がひとりかふたりかということはあまり関係ない。ひとり親でもしっかり充足している場合もあるし、ふたり親がいても不足してる場合だってある。

さらに子どもが思春期になると次のふたつが付け加わる。

  1. 自己肯定:自分は良いものだという自信を得る
  2. 社会性の獲得:自分の欲求と社会の規範とを調節し、社会の中に居場所を見つける


これは、基本的に思春期の子ども自身が自分の力で獲得するものだが、親はその環境を整えることができる。

  1. 自己肯定:親がたっぷり子どもを肯定すること。それ以前に、親が自分自身を肯定していること。子どもは自分の由来である親の肯定的イメージを胸に抱き、自分自身を肯定していく。親が自信を失い自己を否定していたり、闘争中のパートナーのことを子どもに愚痴っていると、子どももその親を否定することになる。
  2. 社会性の獲得:社会に出る前に、家庭の中で規範を作ってあげる。子どもは反抗期に入るから親の対応は難しくなる。子どもの自由・自立を認める一方で、ダメなときはダメとしっかり伝える。自信をなくし、傷ついている親は、子どもも傷つくことを恐れ、ダメと言えなくなる。


これらを踏まえ、ひとり親のニコニコ子育ての秘訣集

  • ひとり親は不利という前提をはずす。代わりに「ひとり親だって大丈夫」という前提でやりましょう。むしろ、ひとりの方がうまく子どもに接することだって可能なんだから。
  • 親自身が気持ちに余裕を持たせる。悲しみや怒りがたくさんあったら、どうにかしてうまく消化する。子どもにぶつけてはダメ。
  • いない親の肯定的なイメージを子どもと一緒につくる。

具体的には、
パートナーを亡くした場合

  • 親の悲しみを見せることが良い部分と、悪い部分がある。パートナーも、子どもも、喪の作業は必要です。親が悲しみを表現するモデルを作ってあげる。お葬式や墓参り、一周忌など、悲しむべき時はたっぷり悲しみます。子どもは大人ほどには上手に悲しみを表現できません。親が悲しむ姿を見て、子どもも悲しむことができます。
  • しかし、ダラダラいつまで悲しんでいるのは良くない。普段でもブチブチ悲しみ、やる気をなくしている親を見るのは子どもも辛いもの。悲しむべき時、そうでない時のメリハリをつける。
  • 喪の作業がある程度進むと、悲しみに満たされずに亡くしたパートナーのことを語れるようになる。そうなれたら、死んじゃった親の話を親子でしましょう。どうやって知り合ったの?どうやって結婚したの?どうやって子どもたちが生まれてきたの?親が愛し合い、祝福されて自分がこの世に誕生したストーリーは、子どもへのとても大きな肯定的メッセージになります。


パートナーと葛藤している場合

  • 怒りの気持ちを隠す必要はありません。隠したって子どもにはわかってしまうから。でも、子どもの前ではパートナーの人格までは否定しません。怒りは夫婦関係の中で出てきたもの。夫婦関係と親子関係は別だから。
  • 夫婦関係が不可能なら、さっさと別れる。子どもにとって一番良いのはふたりの親が仲良くいること。二番目に良いのは夫婦は離婚したけど、親が元気なこと。一番悪いのは、夫婦が仲良くなることも、別れることもできず、いつまでも中途半端でぶちぶちストレスを周りに(子どもに)振りまいていること。子どもは一番傷つきます。
  • 夫婦関係を整理したうえで、良い親子関係を確保する。一緒に暮らす親との良好な関係はもちろん、もう片方の親と、子どもが如何に良い関係を維持できるかが、子どもにとってはとても重要で、元夫婦にとってはとても困難な点。夫婦がよりを戻す必要はなく、別れたままで良いのだけど、子どもの親としては協力できる体制、必要なときには話し合える体制を作れるかどうか。当事者だけで難しいときには、第三者が入る。昔は親類や友人、今は調停委員やカウンセラーがその役を担う。


(この原稿、まだ書きかけです)

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