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Sunday, June 20, 2010

リカさんへの下書き

リカさん、ご無沙汰しています。その後、お変わりございませんか?
早いもので、来月で一年半になります。リカさんにお目にかかったのも1年以上前でした。
来月、福岡出張が予定されていたのですが、中止になってしまいました。福岡に行けば、またリカさんにお目にかかれるかなと楽しみにしていたのですが、残念です。
でも、それで良かったのかなとも思います。春くらいまでは、早めに福岡について、ぜひまたお会いしたいと思っていたのですが、その後考えを改め、リカさんに会うのではなく、早めに福岡でホテルの部屋でひとりになって、お手紙を書きたいと思っていました。メールじゃなくて手書きで。

去年の3月は溢れてくる悲しみをもてあまし、どうにもこうにもリカさんに会わずにはいられませんでした。空港でお会いしてすぐ、車の中から泣き出しちゃいましたものね(笑)。リカさんにに会えば、優子に出会うことができました。今、お会いしても、もしかしたら泣いてしまうかもしれません。そうやって悲しみを絞り出した方が良いのか、それともこのままそっとしておいた方が良いのかよくわかりません。少なくとも、去年とてもactiveだった悲しみは、1年たつと、日常生活の底で静かに流れる伏流のようになりました。別に思い出さなくても十分やってゆけます。でも、封を切れば何時でも取り出せる感じはします。

今日も、子どもたちとお墓参りに行ってきました。娘の方から「しばらく行ってないから行きたい」と言い出して。 長男は部活で行けず、床屋に行かせるのも苦労する次男を誘うと意外とすんなり行くと言います。普段ケンカばかりしている二人の意見が一致することは珍しいんです。公園墓地で何をするわけではない、ただお花と線香を手向け、すぐに帰ってくるだけなのですが、1歳になったビーグル犬も一緒に連れて行きました。お墓に行けば、優子に出会えます。それは私だけでなく、子どもたちにとっても大切な時間なんですね。優子を亡くして、初めて墓参の意味がわかるようになりました。

直接、リカさんにお会いするよりも、こうやって静かに自分の中の優子の悲しみに向き合う方が今の私には向いているような気がして、ペンをとらせていただきました。どうぞ、お返事などお気遣いなく。どうせ、この文章はブログに載せると思いますから。ただ、このお手紙が、リカさんの中で眠っていた優子をactivateさせてしまうのではと心配ですが。ごめんなさい、その可能性があるからこそ、リカさんに伝えたいと思っているのだと思います。このまま、下書きだけで、出さない手紙にするという手もありますね。また溢れてきたら、万年筆で書いて、送らせていただきます。

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