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Monday, June 14, 2010

香港国際空港にて

結局、いつもそうなんだよな。
仕事でひとり旅に出る前は、日常から切り離される。時間が十分にとれる。ひとりになれて、心の底の優子にも出会えると期待するんだけど、結局それは外れてしまう。

金土日、二泊の香港旅行。
日曜日の学会発表以外は特段の用事がないので、やった!と思ったのだけど、
金曜日の午後、ホテルに到着て、Wai Yungに電話したら、部下がホテルまで迎えに来てくれる。彼女の病院で国際共同研究の打合せをして、夜はふたりでディナー。地元の料理をリクエストしたら、彼女のfavoriteの陸羽茶室に連れて行ってくれた。豚の肺のスープとか、ハトのdeep fryとか美味しかったけど。ハトと言えば、エジプトで優子と食べて以来かな。優子は興味津津だったけど、僕はちょっと辟易していた。エジプトに比べれば、今回のハトは美味しかったぞ。
Wai Yung Leeは、典型的なChinese powerful woman。Minuchinに師事し、New YorkとHong Kongをしょっちゅう行き来している。アジアの家族療法学会も実質的には彼女が作った。すごいkey personだから、親しくできるのは有意義だ(仕事が増えちゃうけど)。

スタンダードよりちょっとグレードをupしたホテルは気持よい。せっかくだから、ちょっとだけの贅沢ね。土曜日はゆっくり起きて、のんびりビュッフェ朝食。オレンジジュースとシリアルと、コテッジチーズにフルーツ。ついついたくさん食べてしまう。
ひとりの朝食。
ホテルの部屋で全くひとりきりでいる時よりも、まわりに人がいる方が寂しさと出会えるみたい。
ひとりで食後のコーヒーを飲みながら、まわりのpeople watching。
幼い子連れの夫婦。
30代前半くらいの若いカップル。
僕らもそうだったよな。優子と出かけた最後の韓国旅行は、キムさんが特別割引で泊めてくれたロッテ・ホテルだった。優子はホテルのレストランじゃつまらないからと、ミョンドンのお粥の店に二日とも通ったよね。
でも、こうやって優子を失った底まで降りていっても、孤独ではないことが確認できるんだ。
子どもたちがいる、両親がいる。iPhoneからスカイプで電話すれば、国際電話料金もほとんど気にならない。
そのまわりにはたくさんの人々に囲まれている。それでも良いのかもしれない。きっと、僕は恵まれているはずなんだ。

土曜日は、Pat Chuが僕のために昼食会を開いてくれた。秋には東京の学会に来るから、その打合せを兼ねて十名ほどが集まった。円卓を囲む会食は独特だね。対岸の人とは遠くて声が届かなくても、顔を見合わせて楽しめる。
土曜の午後は明日の発表の準備だ。ギリギリまで延ばして盛り上げないと、なかなかアイデアが出て来ない。うなりながらPPTでスライドを作り、夕方には一休み。湾仔Wai Chanからフェリーで対岸に渡り、尖沙咀プロムナードで香港の夜景を楽しむ。ただそれだけだと思ったら、ずいぶん人がたくさんいるんだね。巨大なショッピングモールがあるなんて知らなかった。しかし、中国人のやることは誇大妄想的だね。なんでこんなにでかいんだろう!
そういえば、ちゅけがヴィクトリノックスに興味を持っていたなあ。確か空港にもお店が出ていたから、ここで買っちゃおう。子どもたちのおみやげに定番ナイフと小さなデイパックを買った。

日曜日は、今回メインの目的である学会発表。この学会自体は分野が違い興味がないので、自分のだけ発表したら、早々に切り上げてホテルに戻る、
帰りの便は、日曜日の深夜なんだよね。追加料金を払ってチェックアウトを夕方まで延ばし、プールでひと段落。ひと泳ぎした後、プールサイドでNote Padに向い、握っていた万年筆がポロリと落ちるうたた寝は気持ちが良い。
早めに空港へ向い、出発までのひと時を飲茶とビールとPCで過ごす。香港は近いよな。4時間だから、国内旅行に毛が生えたようなものだ。
9月には台湾旅行が予定されている。ゆっくり過ごそうと期待しても、またダメなんだろうな、きっと。

p/s 香港空港では、無料でWi-Fi(無線LAN)が使えるんだ。

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