Send your message to lettertoyuko@gmail.com


Monday, June 7, 2010

子どもたちの成長(喪失の再構成)

最近、祐馬の身長がずいぶん伸びて、急に娘らしくなった。
1年半前は小学6年生だったもんね。今は、中学2年生。

先週は夜の仕事が重なり、夕食をおばあちゃんに頼む日が続いた。朝、そんな話をしていたら、
おばあちゃん、たいへんじゃん!?
そうなんだよね。じゃあ、祐馬が作るか?
うん、いいよ。
朝、突然言い出した。えっ、大丈夫なの?
祐馬は時々、気が向くとお菓子を作ったり。一度、カレーライスを作ったことがある。
朝、出掛けに、
おばあちゃん、今晩祐馬がハヤシライス作るから、材料買っておいて!?
言い放って家を飛び出していった。

夜、帰ってみると、前回のカレーでは散らかしっぱなしだった台所は、今回おばあちゃんが差し入れてくれたサラダの食器も含め、ちゃんと後片付けできてる。

今週も地方で学会。金曜の朝一番で出掛けてもよかったのだが、おばあちゃんとおじいちゃんに頼んで木曜の晩から出掛けることにした。
今度は、ちゅけが夕食つくるか?
え~、オレ失敗したらどうしよう?
良いんだよ失敗して。2-3回失敗してから成功すればいいんだから。
夕方、ちゅけからケイタイにメールが入った。
鍋って大中小どれがいいかな?
 て言うか、六皿分作ればいいかな?
土曜の夜、9時過ぎに帰ってみると、うまくカレーを作れたみたい。
流しは、散らかしっぱなしだったけど。

日曜日は何も予定を入れていない。
朝早く起きて、ちゅけの弁当作りから始まる。
午前中、カイの散歩に行き、ゴルフの練習。
昼食は昨日のちゅけカレーの残りを祐馬とじんと一緒に食べ、
午後、じんと一緒に、車で近くの城南島海浜公園にある広いドッグランへカイを連れて行く。ドッグ・ランと、キッズ・ラン。三人で広場を駆けまわった。

帰り道、銭湯の横を通り過ぎる。
ねえ、オレ、銭湯行きたいなあ。
ふーん、いいよ。じゃあ、パパと一緒に行こうか!
まだ帰らない祐馬とちゅけを置いて、じんと二人で銭湯に行く。
久しぶりだね、3年ぶりくらいかなあ。
そうだねえ、草津ではいつも行ってるけど、東京ではめったに行かないもんね。

脱衣場においてあるマンガ本を読むじんを残して先に帰ると、ちゅけと祐馬はもう帰宅していた。
ねえ、今晩はなに?
イタリアンだよ。
メロンの生ハムのせ
冷たいじゃがいものスープ(ヴィシソワーズ)
ベーコンと野菜のペンネ
ダイコンときゅうりの鰹節サラダ
パパは赤ワインをちょっと飲んでね。

ねえ、パパって料理作るの好きでしょ!?
うん、好きだよ。
食べ物屋さんになれば?
そうだね、開業がうまくいかなかったら、そうしようか!?

ひとり親の子育て。
水上スキーって、スキー板2本と、1本と、二種類あるんだよね。
2本スキーが一般的でバランスが良い。
1本スキー(スラローム)は上級者向き。体重が集中するので、より深く水に入っていくし、バランスを取るのが難しい。うまく操らないと、すぐこけてしまう。でも、うまく乗りこなせるようになったら、ずっと楽しいんだよね。

優子を失って得たこと。
ひとり親になれたこと。
優子とふたりで分担していた父親・母親役割を、ひとりでこなさなければならない。たいへんだよ!
でも、じじばばや、いろんな人たちに助けてもらって、どうにかバランスを保つことができたら、楽しい。子どもたちとより深く接することができる。
優子とふたりに分散されていた子どもたちのエネルギーも僕ひとりに向かってくる。子どもたちも逃げることができない。思春期の彼らが父親に反抗しても、欲しいものを買ってもらうためには妥協するしかない。
でも、好い気になっていると、突然バランスを崩して倒れてしまうかもね。

優子、子どもたちの成長を見たかったでしょ!?残念だね。
まあ、桟敷席からのんびり眺めていてよ。

1 comment:

  1. yumaちゃんはなんでもお手伝いできちゃうけど、お手伝い、じゃなくて、主役でご飯つくったんだ。すごいな。お菓子作りだって上手だし、ものを作る楽しさを知っているからだね、きっと。ママやパパを見て育ってるからね。

    ReplyDelete