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Sunday, November 10, 2013

ふらふら病

そう、フラフラしすぎなんだよ。
1泊で済む仕事の前後にくっつけて3泊してしまなみ海道往復とか。
学会出張の名目で海外をフラフラしたり。

もともとオレはフーテンの寅さんなんだと思う。
でも、寅さんや壇一雄に比べれば遁走したって規模の小さい、他愛ないものだ。

ひとところに落ち着けず、現状に満足できず、もっと他に良いことあるんじゃないかと、あちこち可能性を追い求めてフラフラする。
いや、別にbetter chanceを求めているわけではない。現状がダメなわけではない。十分にOKでしょ。でも飽きてしまうんだ。
外向的とか発展的とか言えば聞こえは良いけど、要するに落ち着かないんですよ。
高校時代にアメリカに1年間行っていたのが良くなかったな。
日本からアメリカへ現実を総チェンジして、良い体験を得てしまった。
それが、現実を入れ替えるクセがついてしまったんだ。
Flying Doctor、空飛ぶ医者。国境のない医師団みたいに。但し、オレは人類の平和のためにフラフラしているわけではない。自分自身の平和のためにフラフラしている。
もともと男には放浪癖があるんですよ。あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、落ち着くことがない。
だって、その方が楽しいじゃん!

ひとつのところに停滞するのは死を意味する。
学生時代に「今日が昨日と全く同じであることが理想だ」という友達がいて、彼は公務員を志望していた。
俺はちがう。カメレオンと同じなんだ。静止ている獲物は認識しない。
虫が動いたら、自動的に捕食行動が惹起される。
犬と同じだね。相手が目の前でじっとしていると何もしない。相手が逃げると追いかけはじめる。

よくそんなことやっていられるわね!
そうだよ。愛着というアンカーで僕を繋ぎ止めていた優子がいなくなったからじゃないか!優子の責任だからな。天国で反省していなさい!!
結婚して、家庭を作って、子どもを産み育てて、、、
糸の切れたタコの親じゃ困るでしょ。
優子がいたからオレは根を張っていた。
でも、優子が居なくなり、子どもも空に飛びたとうとしている。
子どもも老親もいる。
子どもがもっと幼かったら、子どもがアンカーになり得た。
でも、子どもたち自身が今は北海道に、アメリカに、高校に風船のように頼りないけどそれなりに飛び立とうとしている。
今、根を張らねばならない事情はあまりないんだよ。全くないわけではない、あるのだけど、子どもが小さい頃よりは、奥さんがいた頃よりはそんなことしなくてもいい。

その一方で、Professional/occupational self はしっかり自前のアンカーを作って根を張っている。その部分では問題ない。いや、だからこそハンドルのあそびを得ようとしているのかもしれない。

問題はPersonal selfの部分での立ち振る舞いなんだ。
じゃあ、いったいオレはどうしたいんだ?
今のままフラフラ気球に乗って彷徨いたいのか?
あるいは碇に繋がって母港に停泊したいのか?
まあ、人生の航海も終盤戦に近づいている。
遅かれ早かれ廃船の時は来る。
最後の航海は今しか出来ないのなら、もう少しフラフラしてもいいかな?
てか、いつまでフラフラしているつもりなんだ?
優子の責任だ!
いや、優子のおかげだ!

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