Send your message to lettertoyuko@gmail.com


Monday, September 12, 2011

Primary Attachment Figure

ねえ、祐馬「ライフ いのちをつなぐ物語 」っていう映画みたいからネットで切符とってよ。

ふ~ん、日曜日ならパパも一緒に行ってやってもいいよ。

土曜日に行きたいの!祐馬ひとりで行けるもん。パパほんとは祐馬と一緒に行きたいんでしょ!そう言えばいいのに。素直じゃないんだから!


-----

昨日の日曜日は楽しかったね。忙しかったけど。
パパは午前中と午後に分かれてお仕事があって。お昼をはさんで4時間くらいヒマだから、買い物に行こう!
みんなで広尾から都バスで渋谷へ。ランチはファーストフードで軽く済ませ、
センター街でみんなの靴を買って。子どもたちはすぐサイズが合わなくなるからなあ。
その後、ユニクロとGAPへ洋服を買いに。じんは大人のSサイズだと思ったら、うで周りはきつかったね。腕っぷしはずいぶんたくましくなったよ。ちゅけはパパのトランクスと間違えないようにしないとね。パパは共用でも良いんだけど、ちゅけは拒否するよなあ。
帰りには西麻布交差点のHobson'sに寄ったね。ここは、君たちが生まれる前、ママと一緒によく来たんだよ。当時はいろんなもの載せてかき混ぜるヤツが珍しくて、ずいぶん流行っていたんだ。
子どもたちはいったん広尾で留守番ね。もってきた勉強しっかりやりなさい!
6時過ぎに仕事を終えて、さあみんなで帰ろう。夕ご飯は途中でどこか寄るかね。
マル金ラーメンでもいいけど、チャリ通勤の途中で見つけた白金台のカフェ・レストランにしよう。なんか外国みたいな雰囲気でしょ!?
パパは仕事もしたけど、ずっと子どもたちと一緒に居れたね!

------
キミたちがまだ赤ちゃんの頃の話。
ママのおっぱいを吸っているところにパパが近づいてくると、あっち行けと足で蹴飛ばそうとしてたよね。

もうちょっと大きくなってから、パパがママの肩に手をまわして仲良くひっつくと、祐馬は突進して間に分け入り、パパをママから剥がそうとしてたよね。息子たちは知らんぷりしてたけど。

------
娘ははっきり態度で示し、息子たちはそうでもなかったけど、子どもたちにとってママはprimary attachment figureだったんだよな。自分の一番近くにいる絶対的・必然的な存在で、相対化されちゃいけないんだ。たとえパパでも祐馬以上にママに近づいちゃいけなかったんだよな。

でも、子どもたちは適応力がある。ママがお泊り出張でいないときなんか、いつもは蹴飛ばしていたsecondaryのパパがprimaryに格上げされて、パパにひっついて寝ていたよね。

ママが死んでからも、パパをprimaryに格上げしてくれたんだよね。まあ、パパしかいないし(じんにとってはじじばばもいるか?)。
子どもたちにとって、パパの親密さのベクトルは100%子どもたちとママに向けられてないといけないんだよな。

パパが子どもの頃だってそうだっと思うよ。でも、しっかり愛されているという安心感があればだんだんと離れていけたんだ。アメリカに1年間留学した時は、host parentsに意図的に向けられたし、恋人を作って相互的にexclusiveな関係を体験し、ママと結婚して、キミたちが出現して、、、

だから、君たちもそのうちそうなるんだよ。べつに早くそうなれって追い出そうとしているわけじゃないけど。
成長していく中で、自然にprimaryを進化させていくんだ。親から親密なパートナーへ。

パパだって君たちと同じだよ。一番大切なprimary attachment figureを失ったんだ。
じゃあ、パパの場合はどうすればいいの?
キミたちと同じ風に考えれば、ママがいたんだという安心感を抱きつつ、進化させていくのかなあ。
子どもたちはいつまでも親にひっついていたら、自立して大人になれないよね。
パパだっていつまでも死んじゃったママにひっついていたら、成長できないんだよね。
もう十分成長して中年オヂサンになっちゃったからこれ以上は伸びないのかな、それともまだ成長するのかな?

No comments:

Post a Comment