Send your message to lettertoyuko@gmail.com


Monday, October 7, 2013

学生時代の仲間とテニス合宿

もう12-3年続いているだろうか、毎年秋に大学時代の仲間と1泊泊まり込みでテニスをしている。
大学5-6年生に国家試験を控えた自主勉強会の仲間5人+高校山岳部の仲間。気の置けない学生時代の仲間だ。
軽井沢は既に紅葉が始まっていた。
学生時代もよく授業をサボりテニスをした仲間たちが、30年後も同じようにテニスをしている。汗を流して、温泉に浸かり、マッサージで筋肉をほぐし、ホテルでビュッフェ・レストランで会食。その後は部屋で遅くまでワインを傾け昔話に花が咲く。
類は友を呼ぶ。私以外はみな外科に進み、運動が好きな体育系。そんなオトコたちの青年期の思い出話は他愛ない下ネタばかり。何歳になっても童心(?)に返り、普段のマジメな社会人・家庭人の鎧を脱ぎ、心おきなくそういう話をできる仲間は大切だ。

学生時代、私はどちらかといえば劣等生だった。自信を持てず、不安を抱え訳のわからないまま突っ走っていた。傍から見れば国立大の医学部はエリートコースだろうが、当事者たちはそうは思わない。
卒業試験に通るか、国家試験に受かるか、医者になれるんだろうか、何科の医者になるんだろうか、自信も保証もなくただ多分どうにかなるだろうという期待と希望で不安を押さえ込んでいた。
勉強に自信がなかった私は内科を選ぶこともできず、体力でカバーする外科か産婦人科かなと思ったけど、なぜか精神科を選んでしまった。ホントに精神科で良いんだろうか?国家試験受かるんだろうか?

連中と一緒にいると、そんな学生時代の漠然とした不安がよみがえってくる。彼らは一緒に勉強も悪いこともするちょいワル仲間であり、ライバルだった。何度も何度も繰り返される試験をこなし、通るヤツと、落ちて追試を受けるヤツ。私は追試の常連だった。
そして30年後の今は、開業して儲かっているヤツ、大きな病院の外科部長でがんばっているヤツ。みんな成功している。まあ、こういう場に出てこれるのはそれなりに上手くいってるという自負を持てるからなんだろう。

本当に児童精神科で良かったんだろうか。
紆余曲折があって、今に至っている。成功も失敗もたくさんした。
もっと別の道を選択した方が良かったんじゃないだろうか。
この人生で良かったのだろうか?
普段はそんなこと言っていることはできない。不完全な自分の力を信じて前を見るしかない。

連中と一緒にいると、まだ若く不安だった頃の心情に戻ってしまう。
ちょっと辛いのだが、自分の原点に戻る貴重な機会なんだよな。
何しろ彼らと一緒にいると安心する。
優子を失った時も、いち早く駆けつけてくれた仲間だ。

また、来年の秋には再会する。
それまでは会うこともないだろう、きっと。

No comments:

Post a Comment