いやあ、今日は疲れた!
忙しいのはいつものことだけど、9時から18時過ぎまで研修・面接・学生指導・授業・会議。
休む間もなく予定を入れちゃう僕の自業自得なんだけど。
研究室に居ながら、メールをチェックする時間さえなかったよ。
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昨日の朝の出来事
①朝、起きてみたら食卓に祐馬の私物が散乱している。いつも注意しているのに!これじゃあ、朝食ができないじゃないか!!
②まだ寝ている祐馬のところへ行き怒鳴る。「食卓を片付けなさい!」
寝た振りをして動かないので、さらに怒鳴る。
③渋々起きてきて、中途半端に片付け、また部屋に戻って寝る。
残りは僕がまとめて祐馬の机のところへ持ってゆく。さらに怒鳴ることもできただろうけど、それはやらなかった。
④8時、僕の出勤時間になっても、まだ寝ている。夏休みとはいえ、もう起きる時間だろう!
また怒鳴って、無理やり起こそうかなとも思ったが、、、
⑤気を取り直し、
「冷蔵庫にパンを戻しておいたから、自分で食べなさい!」
と優しく伝え、子どもたちを残し仕事に出かける。
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ト書き(父親の心情)
①祐馬なりの価値観・理由づけがあるのだろう。食卓を自分の居場所として主張したい、子ども部屋は暑いし既に散らかってるから作業できない、明日も続きをするから置いといてよ、、、などなど。
自分を主張したい祐馬の気持ちはよくわかるよ。僕もその頃、そうだったから。
親の枠組みを受け入れたくない。あえて自分が作った枠組みをキープしたい。そのためには、親の枠組みを捨てるんだ。祐馬とパパは、考え方や性格がよく似てるからね。
②父親として、子どもとしっかり向き合いたい。子どもの近くに居て、有効な親でいたい。優子がいれば、ふたりで親をできたから余裕があったけど、今はパパひとりだからね。手を抜くわけにはいかないよ。
父性をしっかり与えてあげなくちゃ。
河合隼雄風にいえば、
父性=切る機能、行動基準、規範・善悪の判断、子どもを見捨て、分離・独立する。
母性=無条件の肯定、絶対的信頼、包み込む機能、安心感、関連性。
父性=父親、母性=母親ではない。
子どもへの関わり方のふたつの大切なヴァリエーション。両方のバランスが大切だ。
適切な父性が自信と自立を、適切な母性が豊かな人間関係を育む。
過剰な父性は断絶・孤独を、過剰な母性は密着・依存を生む。どちらもうまく成長できない。
祐馬の価値観は認めてあげたいけど、家の規範に反する。規範を曲げるのではなく、自分の欲求をコントロールする能力を身につけてほしい。祐馬が子どもから思春期に成長し、主張能力をつけてきた。それは嬉しいのだけど、自己の欲求のエネルギーは、他者と折り合う中で有効な力となる。家族から、社会から受け入れられる形で、自分のエネルギーを発揮してほしい。
③祐馬は自分の枠組みを取り下げることができたじゃん!でも、半分だけね。全部服従はムカつくから。
でも、パパも同じようにムカついていたんだよ。
「中途半端に片付けないで、ちゃんとやりなさい!!」
こんどは、僕自身がこぶしを振り下ろす先を探さなければならない。親としての感情のコントロールが求められている。
④親の規範をしっかり伝え、とことん子どもに従わせなくちゃ!と思う一方、ここは、祐麻のある程度の自己コントロールを認め、引き下がらなくちゃ!とも思う。どっちにしようかな。
自分の感情に任せるわけにもいかないし、さらに強く出たら、父娘関係の断絶が心配だ。
優子がいれば、ふたりタグマッチでできたんだけどなあ。
⑤、仕事に出かけ、ひとりで朝食をさせること自体、とても父性的だからね。
孤食は寂しくない!?
多少、母性の方へもスイッチしなくちゃ。
父親が厳しさを伝えた後、優しさを伝えるって、親側は混乱しそうだ。
祐馬側はどう受け取ってるのかねえ?
祐馬だって、パパしかいないもんね。
しっかりパパと向き合っているよね。多分、、、