このネタ、下書きのままでなかなかアップできなかった。
いやあ、難しいクライエントだった。
始めからそのことは予期できたはずで、SVでもそう言われたけど、そのときは希望を持っていた。きっとうまくいくだろうという根拠のない自信を持っていた。
もちろん、30年かけて根拠もevidenceもたくさん作ってきましたよ。だからと言って、それが万全であるはずもない。
もちろん、30年かけて根拠もevidenceもたくさん作ってきましたよ。だからと言って、それが万全であるはずもない。
うまくいってると思っていたときは、うまくいかないことなんて想像しないが、いざうまくいかなくなったら、警告されていたことがやっと入ってくる。
うまくいかないクライエントなんてたくさんいるけど、今回はひどかったなあ。本人が良くならないことを親からメタメタに責められて。そういう親だから子どもがこうなるんだよと責めたところで、親と同じ、責任を転嫁してるだけで問題解決にはならない。
ふだんは自信があったんだろうな。それがdefault状態だから気づかない。
精神科臨床は仮説の集まり。絶対的な真実はなく、相対的・主観的真実を扱うわけだから、自分のやり方が正しいか正しくないかなんて究極的にはわからない。でも、自分自身に正しいフリをさせて、根拠のない自信が自分を前に進めてきた。
しばらく診療がうまくいかない。はっきり伝えられないんだよね。これで良いんだろうかと、いちいち立ち止まって考え込んでしまう。
普段の僕は自信のガソリンで前に進んでいる。それがちょっと不足しただけでこんなに辛くなんるだよなあ。
患者さんたちも、いろんな種類のガス欠状態だ。
そりゃ辛いよ。
前に進めないよね。
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