小5から地域の体操教室に通いだし、今回初めて大会に出場した。
じんは言葉が少なく、自分のことをあまり言わないからなぁ。
でも、途中で飽きることなく中3の今までずいぶん続けたよな!
パパも年1-2回、体操教室内で開かれる発表会には顔を出したりしていたけど、じんがどれほどうまくなっているかとか知らなかったよ。
でも、上のクラスに行けたとか、喜んでいたよな。競技クラスになり、それも競技クラスBから、競技クラスAに上がり、いつの間にかこんなになっていたんだ。
じん自身にしてみれば「失敗だ!」と言うけど、そりゃあ周りにもっと上手な仲間もいるだろうけど、パパにしてみれば十分過ぎるほどすごいことだよ!パパだって、中学の柔道部はずっと補欠選手で大会に出ることは3年間なかったんだ。でも、そんなこと関係ないよね。じん自身の達成なんだ。
祐馬の水泳にちゅけのバレーボール。いくつかのスポーツを試してみた後に自分の好きなスポーツを見出すんだね。良いことだと思うよ。
でも、ちょっと待てよ。じんは体操、小5のいつ頃から始めたんだっけ?
4月から。。。
ということは、ママが死んだのが小4の冬だったよな。その3ヶ月後に体操を始めたんだっけ?
そうだよ。
そうだったのか。パパもそのことはno careだった。
よく続いたよな。
でも、どうして体操を始めたの?
ママを失ったことと何か関係あるの?
と尋ねても、寡黙なじんは何も答えない。
そうだよな。そうやって大人はすぐにママの死を何でもかんでも結びつけようとするね。
じんにしてみれば、そんなこと関係なく、たまたま興味を持っただけだよね。わからないけど。